勝敗

おまけ 03


 銀糸を引いて唇を離す。とろんとサリの灰色の目が蕩けたのを見て、カイルはそっと耳許で囁いた。

「呼んで…サリ…」
「ぁ…ん…で、ん…」
「違う。僕を、呼んで」
「……ィ、る…」
「聞こえないよ」
「…っ、…イル、さま…」

 名を呼ばせることで相手を改めて認識させ、またそれによってサリに背徳感を味わわせることで、辱めの効果も上がるだろう。

「まぁ、最初はそれでもいいかな…。じゃあ、始めようか」
「っ、」
「返事は? サリ」
「…は、い…、イル、さま…」
「イイコ」

 笑うと、無防備な乳首を指で弾き、牡の下の丸い膨らみを揉んだ。
 いきなりの刺激に、サリは躯をしならせて喘ぐ。

「ひゃあああんっ! ひっ、ぅっ、うんん…ぅ…っ、うん…ッ」
「ほらサリ…呼んで」

 乳首を口に含み、空いた手は蕾にくちゅくちゅと抜き挿しした。

「はぅん…っう、ぁ…っ、ぁ、ぁあ…っ、はぁあん…っ」
「サリ」
「ぁ、ぁふっ…ふぁ、あ、れん、か…ぁ…っ」
「……次にそう呼んだらお仕置きだよ」





 結局、その後サリは6度目のお仕置きの最中に失神した。



end.

- 43 -
[*前] | [次#]

『幻想世界』目次へ / 品書へ




 
 
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -