勝敗

09



「悪いけど、サリは僕のだよ」

 そう宣して、無造作にサリの尖った乳首を口に含んだ。
 途端、また更に締め付けが増す。

「ひぁああぁんッ! あっ、あッ、れんか…っれんかぁ…っだ、あ、あぁ…っい、いけませ…っんぅ…ッ! あっあぁんッ! んっ、んんぅ…ッ!」

 びくん、びくん、とサリがのたうつ。カイルは乳首を苛め、こね回し舐め回しているだけだ。

 ちろちろちろちろ
 れろっ、れろっ、れろっ
 ちゅ、ちゅぱ、ちゅる、ちゅぅうっ
 コリコリ、ちゅる、コリ、

「はふッ…ふゥっ、ぅんっ…ぁ、ァ、れんか、れんっ…ひッ、あっ、あぁあッ!!」

 びゅくん、とサリの牡が精を放つ。
 アーサーは信じられない思いでそれを見ていた。いくら自分の牡を咥えているとは言え、乳首だけでイけるなんて。

 アーサーと繋がったままくったりと壁にもたれるサリの頬を撫でて、それからカイルはアーサーを見ずに言う。

「判ったでしょ、アーサー? サリは僕じゃなきゃダメなんだよ…もう、ね」

 完全な敗北。

 アーサーはサリの痴態に興奮したままの牡を引き抜き、なんとかなだめて処理をした。
 何を言えばいいのかも判らず、サリを抱き締めるカイルを尻目に、そそと部屋を出る。


「イイコだったね、サリ…」


 カイルのそんな囁きを背後に聞き、サリの痴態に牡を疼かせながら、アーサーはドアを閉めた。



end.

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