カミツキ!

12


 乳首を摘まみ上げながらガクガクと内腿が震え双球が挙上する。目を閉じようとした、その時。



「ッ!! ゃ、らめ、かく、かくして…っ!」



 道の向こうから、幼稚園帰りらしい男の子と母親が歩いてくる。


 こんな姿を見られるわけには…!


 必死で声を潜める梓織の訴えに、神は性器にしゃぶりつく顔をちらと上げて親子を認めた。

 そしてにやと笑うとそのまま亀頭ごとぐっぽりと性器を咥え込み、分厚い舌でカリ首を虐め抜きながら口腔全体で絞り上げた。指の抽送の速度も一気に上げる。


 ぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅッッッ
 ぬぢゅぬぢゅぬぢゅぬぢゅッッッ


「──っ! ッは、はっ…! ま、ま、て…っぃゃっ、ぃゃ…ッ! ぃ、やぁ…ッ、〜〜〜〜〜っ!!」


 びゅっびゅびゅびゅッ!


 丁度親子が祠の前に差し掛かった時、梓織は遂に神の口内へと大量に精子をぶち撒けた。

 男の子が、こちらをじっと見ている気がする。母親は変態から目を逸らしているのだろうか、梓織達を顧みる事はない。


「…ん…濃厚で美味だ、シオリ」
「ばッ!」


 白濁を舌に絡めて味わいながら神が呼ぶから、蒼褪めて親子と神を交互に見たが、双方、特に変わりはない。


「…ぁ…え…? っン! っん、吸う、なぁ…っ」


 尿道に残った白濁まで吸い上げて、神はようやく梓織の性器から唇を離した。


「邪魔はされたくないのでな。儂が触れている間は人間の目からお主の姿は消え、耳からもお主の躯が発する音は全て消える」
「っは…! ッぁっ…さ、先に、言え…っ」
「なにを言う、見られながらの方が悦い淫乱な躯で。あのばすとか言う箱で乳を弄っている時や、ともがら達の前で痼りを震わせた時が、より蜜を溢れさせて。…全く腹立たしい」


 べろりと長い舌が口周りに溢れ出した梓織の白濁を舐め取る。

 梓織と言えば数日間溜めに溜めた快感を放出して虚脱しているというのに、未だ体操服の上から自分で乳首を掻き弾き、大きく股を開いたままガクガク膝を震わせ続けている。

 もちろん秘孔にはずっぷりと神の指が根元まで埋め込まれ、ぬぷぬぷと抽送されたままだ。


「はッ…ぁん、ぁん…っ、は、はぁッ…ぁっぁっぁっ…ゃ、と、とめ、て…」


 だらんと垂れ下がり掛けた性器も、刺激によってじわじわと再び頭を持ち上げ始める。


「っは…ぁ、ぁう…っあッあッ…お、おねが…」
「だめだ。折角実体を得たのだ。儂の身に直接お主の良質な精氣を染み込ませてくれ」


 神は秘孔から指を抜くと、突如袖の内から一本の花を取り出した。

 橙色の花弁が6枚の、彼岸花のような百合のような花。長い茎の先端は斜めに切り落とされている。


「っ、は…っ、ぁ…、あ…っ?」


 理解出来ずに瞬く梓織に、神はにやりと神らしからぬ笑みを浮かべた。

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