カミツキ! 07 『嗚呼…まらがこんなに張り詰めて…愛いな』 腰を突き出すように浮かし、股を開いたまま爪先でシーツを圧し蹴り、躯が、喉が反り返る。 こんなに恥ずかしい格好で悶えながら乳首で自慰する事などない。 (イき、たぃ…っ、出したぃい…っ!) 絶頂に達しそうで何度も全身が強張っては、寸前で逃げていく。けれど強烈な快感は消えず、性器に、双球に、奥の『痼り』に、乳首に、溜まって暴れる。 「ッおかひ…っ、ぉかひくなぅう…!」 『大丈夫だ、シオリ。お主の悦さは今、全て乳の粒に集まっておる。お主が指で扱き、掻いて捏ね回す程に…』 「ひゃ、ふ…っふッ…! っは…! っはあッ…!」 カリカリっくにゅくにゅくにゅっ きゅむっきゅむっきゅむっきゅむっ 『悦くて悦くて堪らぬだろう?』 「ッはあッ…! はぁ、あ…ッ、ゃ、あ…ッ! ち、ちくびっ…! ちくびッへんん…っ!」 じんじんする乳首。自分の意思とは関係なく捏ね回す指によって熱い感覚が胸全体に広がる。 『変ではない。それは快感だ、シオリ。そら、悦い、悦い…』 「ッあっ、ッぁ、ゃ、やだ、ちく、ちくびっ! ちくび…ッ、なっなっ、なんか、ク…るぅ…っ! んっ、〜〜ッッ!!」 躯中を暴れ回る感覚が、両の乳首から弾けた。腰がガクガク揺れて、絶頂に似た感覚が──続く。 梓織の指は『神』によって支配され、脳内が真っ白に塗り潰されているにも関わらず乳輪から扱き上げ、乳頭を弾き続けるが故に、快感が、終わらない。 「、はっぁひ…っ! ひ、ゃッ…はひっ…!」 息が。 うまく。 でき、ない。 「ッま、待っ…! ゃだ、も、もぉちくび、ゃああ…っ」 こわ、い。 『上手に乳で達せたな、シオリ。愛い子よ…。極上の精氣だ、もっと儂に与えよ』 姿は見えないのに、見た事もないのに、『神』の表情がにやにやと歪んでいるのが分かる。 涙がぽろぽろと零れ落ちる。 先走り汁が止めどなく溢れるが、白濁はどうしても、出ない。 「ゃ、っあッ…、ぁっ…ゃ、あ…っ、止ま、とまらにゃ…っ! とまらにゃ、のにぃ…っ」 『嗚呼、愛い…こんなに淫らに腰を振って。種を出したいのだな。だが、伝えたろう。種は儂が許すまでお預けだ。その分、乳で愉しめ』 きゅうゥっ 「っは! ッあ、ッあ、ゃら、もおっ、もおちくびやらぁ…! っ、っぁひっ、ひっひぅッ…! ぁっぁっ、ゃ、ら、また、またク…っ! んっぅ──!」 ビクビクビクッッと全身が跳ねる。視界がちかちかと瞬くのに、梓織の指はカリカリと乳頭の先を掻き、ピンピンと尖った乳頭を弾き続ける。 「はっはひゅ…はひ…っ、ま、て、とめ、てぇ…ッぉか、ぉかひぅなるぅ…っ」 感じる度に腹筋に足先に力が籠もり、張り詰め、弛緩して、休む間もなく張り詰める。終わらない絶頂を延々と繰り返されて、物理的にもへとへとだ。 混乱する頭も色欲に融け、まともな思考が働かない。 [*前] | [次#] 『幻想世界』目次へ / 品書へ |