籠絡

06


 サリにカイルを刻み込む。その為には誰でも与えられる快楽ではいけない。

 開発。

 乳首でなければ睾丸でも、耳でも良かった。そこをいじるだけでイけるほどまで開発し尽くす。そうすればイく度にカイルとのこの初行為を思い出すはずだ。

「ひぁあッ! ゃああっ! れんかっ、れんかぁ…っ! れんか…っ、もぉ…っ」

 舌が回らなくなっているサリ。カイルの口内の牡も限界だ。それでもローターの動きにあくまでも任せる。振動を最大にした。


 ヴィイイイイ!!

「ふぁあッ! やぁっ、らめっらめぇッ――ひぁっ、あぁああんっ!」

 どぷどぷっ!

「ひゃ、あぁあぁっ」


 大量の精を、なんとかカイルは飲み下す。
 チュウゥ、と尿道に残った分まで吸い上げる。その間も乳首のローターは震え、サリは泣きながら悶えていた。

「あああッ…!」
「いっぱい出たね、サリ。ご馳走さま。これ、取ろうか」

 ぴりりとテープを剥がすと、真っ赤に熟れた乳首が顔を出した。玩具を外してようやくサリの嬌声がやむ。

「ぁ…はぁ…っはぁ…っ…」
「おっぱい気持ちヨかった?」
「はぁ…っ殿、下…」
「安心して、まだ終らないよ」

 抱き締めてキスをする。舌を絡めると精の味がするのだろう、サリが顔をしかめる。

 指を蕾に射し込み、解す。ビクビクとまた震え出したので、空いた手は乳首を抓んだ。震えは一層酷くなる。

「おしりの穴に指入れられて感じてるの、サリ?」
「ひ、ぁ…っ」

 液体――媚薬で濡れた蕾は徐々に指を受け入れ咥え込んで、カイルは早めに指を牡へ変えた。自らの牡もカウパーをだらだら垂らして限界を伝えている。

「いくよ、サリ」


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