淫妖奇譚 肆

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 腰をくねらせ、泣き喚く双葉の胸の飾りをコリコリと手遊びのように虐めて、くぷぷと更にまらが奥へ進み、双葉はガクガクと脚を震わせて悶えた。

「ぁっは…っ、ぁ、あん…ぁ、あ…」


 内腿から、まらから、菊座から。それだけではなく、首筋や胸元、腋、臍、指や足先に至るまで、甘い香りが溢れて止まらない。


「だが、犬神。君の鼻にはキツ過ぎるくらいに、『芳華』が開花するとあまりに強力で甘美な極上の陰の気が放たれる。元々我々は陰陽の気を様々に循環させることで妖力なり神気を高めるだろ?」

「…つまり、『開花』の呪いが成った所為で、こいつと交わろうとする陽の気を余らせた輩が爆発的に増えるということか」

「そういうこと。方法は様々だけど、特にまぐわいはすごいね…ほんと、気の循環量が以前とは桁違いだ。力は漲るし…なにより、…触れた所からの快感が…強過ぎる…っ」


 菊座を進むまらはもちろんのこと、双葉の背や腰に触れる腹、彼の乳首を触れる指先すら痺れるほどの快感に侵される。
 熱く甘く、溶かされそうだ。

 より彼を犯して暴き、その気を全身で啜り尽くしたい欲望が、抑えられない。

「ひっぁ…ッ! ぁ、あ…らめ、奥…奥来てる…」
「ううん、双葉。ここは壁。奥はまだあるんだよ」
「ひッ!? ひんッ!? ぁ゛ッ、待っ、待って…!」

 彼の腰を掴み上げ、上下に揺すりながら河童は興奮する己を精一杯に制御し、淫肉の奥を探った。
 ゆるく曲がっている、その先。


「犬神のまらでは届かない場所に、たっぷり注いであげる…」


 ぬ゛、るっ

「ぁ゛はッ!?」
「ああ…ここだ…」


 軽く折れた肉の管がまらの進入で伸ばされ、その奥に張り切った亀頭が進み、ガクガクッと双葉の躯が跳ね上がった。

「ぁっぁっ…ら、らめ、も、らめ…」
「まだ、ここからだよ、双葉」

 目の前で茶色の巨狗がだらだらと涎を垂らしつつも交合をぎらぎらした目で見つめているが、双葉にはもはやそれも意識できないようだった。はあーっ、はあーっ、と目が回りそうな快感に喘ぐ。

 少しだけ口を開けている肉の入り口を、何度も何度も亀頭で軽く突いた。

 河童自身の粘液のお陰で、たったそれだけで双葉の腹の奥からくちゅくちゅとくぐもった音が聞こえるのが、更に昂ぶらせた。

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