What is...? 08 ワイズはたっぷり時間を掛けて塗れていた愛液を全部舐め取り飲み下しながら、ちろちろと先端ばかりを虐め抜いたかと思えば、屹立と陰嚢を繋ぐ裏筋に沿って擦り上げた。 「ひぁ…ッ、ん、んぁ、ッ、ぁっ、ぁっ」 「ン…、そんなに腰を振るな。咥えにくい」 「ふッ…! ゥ…!」 甘噛みされて、牙が性器をなぞる。ぞわぞわと恐怖と期待が混ざり合った感情がクロウを支配する。 こんなに努力しているのに──まだ、イけない。 何度も舌が敏感な場所ばかりを責めるのに、直前で逃げていく。 「も、…も…へん、なる…っ」 頭の中は情欲に塗り潰されて、熱さだけが籠る。 ワイズは口の端を吊り上げて「お仕置きだからな」と言い、次はワイズの性器をしゃぶるように伝えた。 「…こっ、これ…」 ワイズの体に覆い被さり、自らの股間が彼の顔の前に来る形で。 目の前にそそり立つ凶悪なサイズの肉棒もさながら、ワイズの前に性器も陰嚢も秘孔も曝け出す姿勢に耐え切れず身動きが取れない。 「君が自分で考えて動かないといつまでも絶頂できないぞ、クロウ」 「ひゃッ!? ぁ、ひっ…、ぁんッんッ…!」 双丘を左右に押し開き、熟れた蕾を尖らせたワイズの舌が捏ね回す。 ちろッちろッ、 クリュクリュクリュっ 「ぁ、やッ…! やめ、へんタ…ッ!」 「私のモノに縋って喘ぐのはやめろ、クロウ。逆効果だ」 「あ? …、〜〜ッ!」 「ついでにそのまま愛撫してもらいたいものだな。クロウ、君自身の意思で」 「っ…」 男の手で握っても余裕がないほどの太さに、ビキビキと筋が走り、反り返った男性器。 これまでも口に突っ込まれたことはあるが、自分の意思でとなると途端に躊躇いが生まれる。返す返すもクロウはそういう性的嗜好ではない。 けれど。 「ゥんッ!? ァッ、ぁあッ!」 ネチ、ネチ、と音がする。舌で秘孔を割り開かれようとしているのが感覚で分かる。 それを、悦ぶ自分も。 「ゃ、あぁ…ッ、ゃら、だめ、やめ…っ」 跳ねるたびに愛液を滴らせ続けている自分の性器も。 「ぁふ…っ、ぅ、ッ、く、う…ッ」 [*前] | [次#] 『幻想世界』目次へ / 品書へ |