What is...?

05



「なら躯に聞こうか? 私に触られたい場所に触れるといい」
「ッ!!」

 ギリ、と奥歯を噛み締めながらも、ゆるゆるとクロウの手が動く。片方は首筋に。片方はつんと尖った胸の飾りに。

「いやらしい子だ。触られたいのではなく、舐められたいの間違いだろう。そうなら自分で乳首を捏ねるといい」
「んゥっ! んっ、ぅんっ、んっ…!」

 偽ることができないクロウの躯は素直に動き、両方の胸の飾りを両手を使ってクリクリと摘み、捏ねた。

 ぷっくりと膨らんだ乳頭を親指とひと差し指で扱いたかと思うと、乳輪に押し込むみたいに押し潰し転がす。かと思えば爪の先でカリカリと先端の窪みを弄り、指の腹でそこをすりすりと撫でる。

 悔しげに青い瞳に涙を溜め、歯を食い縛りながら胸の飾りを慰め、緩やかに力を持つ性器を誤魔化すように内腿を擦り合わせる姿は、なんとも美味しそうだ。
 その首にロザリオが下がっているのが、更に背徳感を刺激する。

「君は本当に可愛いな。望み通り舐めてあげよう。だが私の舌はひとつしかないからな。君の大切な神にも助力願おう」

 躯を起こし、その背後から抱き抱えるようにして首筋に舌を這わせながら、ワイズはロザリオを掴んだ。そしてその硬質な信仰心で、クロウの片方の胸の飾りをつついた。

「ひぁっ、〜〜〜ッ! やめ、やめ、ろ…っ!」

 ぞくぞくと首に走る快感に呑まれながら、それでもクロウは夢中でかぶりを振った。

「大丈夫だとも。ほら、しっかり見るんだ、クロウ。君の大きく膨らんだ赤くていやらしい乳首だ。横から押せるし、」
「ん、んんッ…!」
「上から潰すとこんなに沈み込む」
「ぃう…ッ!」
「でも離すとまた勃起する」

 ロザリオが性玩具として使われることが許せないのだろう。クロウは睨みつけるが、吸血鬼であるワイズには信仰など知ったことではない。
 ただ、嬲りたい。辱めたい。虐めたい。それだけだ。

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