犬が舌を垂らすとき

09


 セント・バーナードの牙は、やんわりとシラの性器を噛む。そのときちょうど、グレート・デンの性器がシラの躯の奥のシコリを押し潰した。

「ひゃぁああああーッ!」

 びゅくん、とシラの性器は白濁を吐き出し、蕾はきつくきつく締め付ける。
 驚いたセント・バーナードは「わふっ」と一旦口を離したが、吹き出す精に誘われたか、再びシラの性器を攻めた。

 蕾に締めつけられて身動きが取れなくなったグレート・デンの性器は更に大きくなってしまい、更にシコリを潰す。

「ああぁああ――っ! やぁあーっ!」

 全身に電気が走って、目の前が弾けて、そしてそれがいつまでも終らない。
 見事なまでに、シラはイきっぱなしの状態に陥ってしまっていた。




 性器からほとばしる液体の色がほとんどなくなりかけた頃、ようやくシラの躯は虚脱し、がくりと上体を床に臥せる。

 けれど、やっと動けるようになったグレート・デンのピストンが始まって、シラは涎を垂らしながら喘いだ。

「ぁああ…っ、あぁ、あぁあ…っ」

 もはや瞳の焦点は合わず、下半身から絶え間なく襲い来る快感に全身を預ける。
 数十分の交合のあと、グレート・デンも満足して性器を抜いた。

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