犬が舌を垂らすとき

06


 必死で理性を保とうとするのだが、ぐちゅぐちゅと音を立てて熱い肉を重ね合わされると、シラの蕾はキュウキュウと締め付けて尻尾は歓喜に振られ、嬌声が止まずに開きっぱなしの唇からは赤い舌が覗く。

 打ち付けられるたびにぷるんと震える性器の、その振動すらシラには耐えがたい快感となって襲ってきた。

「おっ、おきゃく、さまっ、ああっ、きも、きもちいい、ですか…っ?」
「わふっ」

 セント・バーナードはがんがんシラの蕾を攻めたてながらも、長い舌でシラの背筋を舐めた。

「あぁんっ!」

 思わず喉を反らして見上げた先には、グレート・デンの大きな性器が勃起して、先からは透明な愛液すら垂らしていた。

「あっあっ…お、おきゃくさま…っ、申し訳ありませ…あぁっ、ご、ご奉仕、しま、あぁっ!」

 激しく後ろから突き上げられながら、シラはグレート・デンの性器に手を伸ばし、口へ運ぶ。
 根元の方は毛に覆われた、信じられないくらいに太い性器。熱くて、シラが触るとびくびくと脈打っているのが判る。

 犬の性器をフェラチオするのは、さすがに初めてだ。

 消えかけていた理性が戻り、何故こんなことをしなければいけないと、やめろと喚く。
 けれど同時に、躯がどうにもその立派な性器を舐めたいと望んでいて――。


 れるっ、


 遂にシラは、その丸くなった亀頭に舌を這わせる。グレート・デンの巨体がびくりと震えた。

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