淫妖奇譚 07 時をかけてゆっくり結合すると、尻に犬神の腹の毛が触れてゾクゾクした。 「双葉…っ!」 「ひぁあ…ッあぁあッ!」 躯が弓なりにしなる。 ずるずるッ、と抜かれる感触に眩暈がしたかと思うと、素早く奥まで穿たれて、目の前が白くなる。 ズッチュ、ズッ、グチュ、ズッ… 「はひ…ッひぁあぁッ! んゃあぁッ!」 絶叫が迸る。 何度も何度も内側から粘膜を擦られている間に、双葉は何も考えられなくなっていた。 ただ、快楽だけを貪る術を、躯が勝手に学んでいく。 「ぁッ! あぁッ! あぁ、やぁっ! や、イ…っ、だめ、あぁッ…!」 犬神は言葉もなくとにかく腰を打ちつけ、双葉を蹂躙する。 畳に指を立て、巨狗に犯され揺さぶられる陰陽師を、あやは凝視し続ける。 ――あんなに声を上げて、いやらしい…。 双葉の眼には、あやがそんな風に思っているように見える。 それでも力で犬神には抗えず、ただ夢中になってまらを抜き挿しするのを受け入れ、喘ぎ悶えるしか出来ないのだ。 「やめてくれ…っ、ぁ、あひぃ…ッ! いっ、ぃんッ…! んはぁ…っ!」 突かれる度に躯が熱くなり、締め付けてしまう。 腰が跳ねて、自らのはしたなく勃ち上がったまらが揺れる。 ふぐりが熱くて、痒いような気すらする。菊座から送られる刺激が、双葉を追い詰める。 「はぁッ、はぁあんッ! 、ぁ、は、あッあッやッ、だめ…っ、も、あ、ああっ、げんか…っあぁああーッ!!」 びゅるびゅるッ、と濃い白濁が畳に散る。 [*前] | [次#] 『幻想世界』目次へ / 品書へ |