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09


 なんでもないように博也は周を抱き上げ、湯船に浸けて、膝に座らせた。

「ぁ…は…はぁ…」

 ペ○スを咥えていたお陰か、風呂の湿気の所為か、声はそれほど嗄れていない。
 博也は湯の中で周のア○ルに指を突っ込み、掻き回す。

「お疲れ様」
「んぁっ…は、ぁん…っ」
「あ、凄いね。あんなに太いのいっぱい咥え込んだのに、まだ指で感じれるんだ?」
「ひんっ…や、やめ、ッあ、ぁ」
「あれ、しかもまだ正気なんだ? 凄いね、周。でも大人しく狂った方が、この先も楽だよ?」

 その指の動きが、腹の精を掻き出しているのだと、ようやく周にも判った。

「あぅ、う、ぁ、っひ、ひぁ…ッ、ぁ、この、先、って…」

 震えながらも恐ろしい単語を拾い、周は訊く。

 博也は食堂で見せたのと変わらない、困ったような笑顔を見せた。

「『転入生は皆に綺麗にしてもらって、皆を綺麗にする』って決まりだって言ったよね」

 こぷっ、こぷっ

 湯が指の隙間からナカに入ってくる。その感触にまた震え、周はただ博也にしがみついて耐える。



「カレーと違って、この決まりに期間の制限はない。何日経とうが、何ヶ月経とうが、周が『転入生』だって事実は、消えない」



「そ、んな…ッ」
「今回は初めてだから8時にしたけど、クラブ上がりの奴らは7時に入るから。周も明日から7時には入るんだよ」
「ッや、だ…っ」
「仕方ないよ、決まりだもの」

 そう言って、博也は湯で周の顔を拭った。

「大丈夫。11時にはご覧の通り、風呂は閉鎖だし。1ヶ月もすれば半数は飽きてくれるからさ」

 その言葉の衝撃に、声を失って目を見開く周に、博也は指を抜き、細い周の躯を抱き締めた。



「いらっしゃい、周。来てくれて、本当に嬉しいよ」




end.

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