ガマンできないっ

09


 躯の奥を他人の熱に掻き回される感覚が、電撃のように腰を頭を痺れさせる。片手を便座の向こう側の壁につき、片手で必死に口を押さえる。
 揺さぶられる律動に合わせて情けなく揺れた稔のペ○スから溢れた先走りが、ぱたぱたと便座のふたに滴っていく。

「古場先生のナカ、すげーいい…気持ちいい…ここ好き?」
「ゥんッ!」

 ゴリ、とある場所を擦り潰されて、背中から弓なりに反った。ぴゅッぴゅッ、と断続的にまた先走りが飛ぶ。


「俺だけの前では、我慢しなくていいよ。いっぱい漏らして…ッ」

 グチュっグチュっグチュっグチュッ!

「んんッ! んっ、ゥッ! ぅッ、んんぅ──っ!」

 ビュクビュクビュクッ…!

「く…っ、せんせ、締め過ぎ…っぁ…っ」


 きゅうぅう、と腰に脚に力が篭って、穿たれた楔──笠原のペ○スが稔の中で更に熱く跳ねたのが生々しく感じられた。躯の奥に、精を放たれたのも。

「ぁ…ゃら…ぁ」
「俺だって中出しするつもりはなかったよ…古場先生が抜かせてくれなかったんじゃん。でも、いっぱい漏らしたね、先生。気持ち良かった?」

 緩やかに腰をグラインドさせて、笠原が耳許で囁く。ナカ。笠原のそれが──まだ、硬い…。気付いて青褪めた稔の表情を知ってか知らずか、笠原が笑う気配がする。

「まだだよ。まだ足りない…もっと恥ずかしいとこ、いっぱい見せて。大丈夫、ぜんぶ終ったら先生の躯はまた俺がちゃあんとキレイにしてあげるから」
「ゃ、ぁ…っ」

 安心してねと告げられて、再び激しい抽送が始まる。なす術もなく、稔は口を押さえて声を堪えながら揺すられ、熱いペ○スがア○ルをずちゅずちゅと擦り上げるのを感じながら先走りを垂らし続けた。

 そして笠原が二度目の射精をすると同時に、稔もまた精を漏らした。
 ヌチャ、と粘着質な水音と共に笠原のペ○スが引き抜かれると、稔の身体は便座の上に崩れ落ちた。膝や股間に、放った精や先走りがべっとりとついてしまったが、稔にはなにも考えられない。

「あーあー、汚れちゃうよ、先生。もう、仕方ないな。ほら立って」

 壁にもたれ掛かるように無理やり立たせると、笠原は膝が笑っている稔のぐちゃぐちゃの股間を丁寧に舐め回した。
 熱くてぬめった舌が、絶頂したばかりで敏感なそこを慈しむように這い回る。



「これからもいっぱい漏らしていいからね、先生。ぜーんぶ俺が、キレイにしてあげる。俺だけがエッチでカワイー先生のお世話、してあげるからね」



 ちゅう、と内腿の奥、股関節のギリギリにキスマークをつけられる。それはまるで烙印のようで、稔は彼の執着から逃れられないだろうことを痛感したのだった。



end.

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