in 【教室】

三柴 幸成の場合 1


※(尿道攻/視姦)

「ん?」

 駆け出していった3人を見て、幸成は眉を上げる。
 放課後も遅い時間に、1年の教室でなにをしていたのだろう。ふたりは体格からして2、3年だろうと思われるが。それに、あんなに急いでどこへ行くのだろう。

 何気なく彼らが立ち去った教室を覗いた幸成は、「っ?」全裸で椅子に腰かけ、虚空を眺めている少年を見つけ、合点がいった。

 少年は大島恒太。幸成が顧問を務める、書道部の一員だ。
 可愛らしい小動物のような子で、つまり彼はあの3人に強姦されたのだろう。

 そっと教室に入っても、恒太は微動だにしない。完全に心がここにない。

 床には白濁と、排尿した跡すらあった。仕方ないと幸成はきちんと着ていたスーツのジャケットを脱ぎ、腕まくりをして、モップで掃除を始めた。
 掃除があらかた終った頃、はたりと恒太が我に返る。

「…え? ぁ、…えっ? 三柴先生ッ?! ――あっ、わっわっ!」

 そして自分の状況に気付いた様子で、わたわたと制服を探す。彼の制服は床に落ちていたので、幸成が拾って畳んでいた。

「これ?」
「あっ、た、多分、それ、ですっ、すみませんッ」

 立ち上がろうとして、はたりと思い立って両手で前を隠して、けれどそうすると手を伸ばせなくて、恒太はパニックになりながら前屈みになった。

 以前から、印象は良い生徒だった。
 可愛くて、懐っこくて、啼かせてみたいと思ったこともあったくらいだ。

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