悔恨と懐古

10



「ッはぁっ…! はぁっ、はッ、はッ、はぁッ…! は、ぁ、あ、あ、ぁ…ッ!!」

 背筋が反って、目の前が弾けた。


 びゅくんッ!
 びゅくっ、…ぴゅくっぴゅくっ…
 …ぴゅくッ…


「…ッはぁ…っ! はぁ…っ、はぁ…っ!」

 海の家に居候していた分、ろくな処理も出来なかったためなのか、大量の淫水が飛んだ。同時に、かつてないほどの脱力感が襲う。

「はぁ…っ、はぁ…っ」
「いやらしいお汁がいっぱい出たね、遊糸。気持ち良かったかな?」
「ッ、はぁ…っ、はぁ…っ」

 橘の言葉に、遊糸はその顔を涙の浮いた眼で睨むが、やはり橘に頓着する様子はない。
 掌にべっとりとついた白濁を舐め、もう片方の手で遊糸の金茶の髪を撫でる。

「やり方は判ったね。じゃあ、もう一度やってご覧」

 言われて視線を落とすと、そこには遊糸の淫水が散った、『父』のペ○スが上を向いていた。
 その様子に、眩暈を感じる。


 堕ちていくのを、どうしようもなく、感じた。


「可愛い遊糸。まだまだこれからだよ」

 橘が囁いた。

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