絡まる糸

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「ぁ、は…っ、や、やめ、ゃ、くぅ…っ」
「逃げないの? じゃあお手伝いしてあげるね」
「ぁ…ぇ、え、おま、」

 腰を浮かしたと思った六花が、ジャージを脱ぐ。下着をずらして取り出したのは、既に臨戦態勢の、花芯。中学2年のモノだとは思えないほど、使い込まれた、それ。
 青褪めた遊糸に、六花はにっこり笑って、遊糸の花芯とそれを重ね合わせた。

「──っ」

 敏感な場所に、熱い塊が押し当てられる。それだけでなく、六花はその重なりへとローションを垂らした。

「ひゃっ、あっ」
 ぬちゃ…。

 小さく音を立てて、六花が腰をスライドさせる。柔らかい陰嚢と、その中のこりこりする精巣が滑って、花芯を刺激する。

 ぬちゅ…くちゅっ…

「や、ああ…っ、や、やめ、やめ…っ」
「ふふ。可愛い、兄さん。素股は初めて? 気持ち良いでしょ?」

 くちゅっ…くちゅっ…。

「ぁ、イイ…。僕も気持ち良いよ、兄さん…」

 くちゅっ、くちゅっ、ぐちゅっ、ぬちゅっ

 腰の動きが早くなる。抱きすくめるように距離を潰されて、更に密着する。
 いやいやと首を振るのに、当然六花は止める兆しなどなく。
 腋を舐めて首筋に吸い付き、思い出したように玩具の輪に指を通して、律動に合わせて上下に揺さぶり始めた。

「っぁ! あぁあっ、や、ぁああッ!」

 目の前が弾けて、無我夢中でソファを掴む。躯の内側から駆け上がってくるのが、強過ぎる『快感』なのだと、気付いてしまった。

──嫌、だ…っ!

 こんなことをされて、『快感』を、感じるなんて。
 そうは思うのに、躯は言うことをきかない。躯の芯が熱くなって、わだかまる、解放への欲望。

「イきたいんでしょ、兄さん?」

 見計らったように、六花が言う。くすくすと笑われて、抗いたいのに、抗えない。

「いいよ、イって?」

 ぐちゅっくちゅっぢゅぷっぢゅぷっ
 ちゅぽぽっ…!

「ぁっ、──ッ!!」

 ぎりッ、と握り締めた合皮のソファが鳴いた。
 激しく擦り合わされた花芯への刺激と、いちどきに引き抜かれた玩具の刺激に、遊糸は達して、しまった。
 熱い液体が腹に飛ぶのを感じながら、それでもびく、びく、と躯が痙攣し続ける。

「ぁ…は…っ、はぁ…っ」

 乾いた唇に、六花がキスを落とす。
 六花の瞳も、熱に浮かされた色をしていた。

「ふふ。…いっぱいイったね、兄さん。いやらしくて、すごく可愛いよ…」

 耳朶に残されたその台詞が、腹部に撒き散らされたねばつく白濁と相俟って、遊糸は目許を覆って天井を仰いだ。

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