11/04/30 03:01
 20分でどこまで書けるか試作(そんなつもりじゃなかった)の続編。
 おばか×おばか、親友同士。
 攻:塩田 受:杉
 塩田視点。えろくないorz




 先日の帰り道。
 中学からの親友である杉と、変なコトをした。
 ──ばつんッ!
「! …またやった…」
 あのときのことを思い出すと頭が茹ってなにも考えられなくなって、そんな状態でギターの調律なんかするから、さっきから何度も一弦を張り過ぎて切ってしまっている。
 溜息と共に、やり直し。
 固い弦を指先に感じて、またかぁっと顔が熱くなる。
 杉のアレは、硬くなってたけど、やっぱりふにっとしてて、弾いた感じは…。
「っなに考えてんだ俺は!」
 先日の帰り道。
 中学からの親友である杉と、変なコトをした。
 乳首が痒いとか言う杉に、リップでも塗ればと勧めてしまったのがいけなかった。
 我が家では『メントール系軟膏は万能』というまさにナゾな迷信があるから、リップも当然のようにメントール入りで。
(ぁ、ゃ、なんか…へん、じんじんする)
「っ!」
 囁くような杉の声を思い出して、ぼんッと頭が茹る。反則だ、あんなの。可愛すぎる。
 いやいや、そりゃ最初はふざけてるんだと思ってた。エロビっぽくわざとしてるんだろうって。指で触ったときも反応良過ぎだったし。
 だからエロビみたいにちょっと乳首舐めてやった。
 ふざけ過ぎだろって突き飛ばされて終りだと思ってたのに。
(く、ゥ…)
 顔赤くして、泣きそうになりながら口押さえて声殺して、腰揺らして。
 勃起までしちゃって。
 そんなトコ見せられて、なんかもう我慢できなくて、杉と──杉に──キス、してしまった。
(ここ、このままじゃ帰れないだろ?)
 張り詰めた杉の股間を撫でて、嫌がるのを無視して押さえつけて露出させて。
(ゃ、ば、ばか塩田…ッ)
 静かに、ってキスして、乳首つまんで転がしたりしながら──、杉のあったかいち○こを、扱いて、イかせた。
 右手の中に吐き出されたあの白濁の熱さが、忘れられない。
 結局杉は俺を突き飛ばし、そそくさと衣服を整えて逃げるように帰ってしまった。
 それが金曜日。
 メールの1通もしないまま、日曜日。
「…明日どんな顔すりゃいいんだ…」
 当時は、完全に勢いだった。
 でも今、それを思い返して──勃起してしまっているのは、どういうことだ。
 杉は親友なのに。
 なのに、息子に伸びる右手を、止められない。
 ギターを置いてベッドに上がり、前をくつろげて握る。瞼の裏に描くのは、先日の、杉。
「…っ」
 キスされて乳首こね回されながらち○こを扱かれ、とぷ、と射精した杉。
 泣きそうな顔。イったあとの蕩けた顔。
 しおた、と熱い吐息混じりに呼ぶ声。
 せっせと息子を育てて、妄想の中で親友に顔射したところで、現実でも掌が濡れた。
 途端に、とんでもない罪悪感が襲った。
「…は…、マジかよ…」
 更に明日どんな顔をしたら良いのか判らなくなった。
 杉をオカズにヌけてしまった。それは、杉を性的な対象にできるということ。
 ホモなのか、俺は。
 それとも、杉が、好きなのか。
 どちらにしても、茨の道だろう。判るのはただ、それだけだった。
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