俺の意識は突然途切れることがある。
その理由は不明。
そして俺はその間、「夢」を見る。

ひゅう、と風が吹き上げる。
見下ろす景色は夜のビル街。
…ああ、また「夢」だ。

下手したら落ちてしまいそうなビルのへりから下を見下ろしている。
耳もとでヒュ、と風が鳴った。
トン、と軽い音とともに隣に誰かの気配。
見れば長い金の髪を二つに結った同い年ほどの女の子が、吹き上げるビル風に髪を踊らせている。
星のようにきらきらと輝く金色に目を奪われていれば、藤色の瞳が俺を捉えた。



「――見つけた。」



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