おるどれ
ある日、どれすとの家に遊びに行くと何故だかふてくされていた。
「どれすとくーん?どうしたの?何で怒ってるのかなぁ」
声をかけると、彼はぱっとこちらを見た。
「・・・おるどさんにはわかんないよ」
そう言って、またふいとそっぽを向く。
「うん。そうだね、言ってくれないと分からない」
「・・・」
「ね、ちゃんと教えてよ」
彼はゆっくりこちらを向いた。
「・・・ネタとはいえ、プリクラを晒すのは・・・」
「・・・え?いや、別にいいでしょ。」
俺はつい最近、『チャリで来た』のネタプリント倶楽部をツイッターに上げたのだ。
思ったよりも好評で、続々とコラ画像のリプライが来て腹筋が鍛えられた。
彼だって一緒に笑っていたはずだ。
「・・・」
「ど、どれすとくん?」
「・・・また、女の子のファンが、増えちゃう・・・」
「え?」
「お、おるどさん格好良いから・・・むやみに顔晒さないで」
言い終わると、彼は近くにあった布団の中へと引き篭もった。
「・・・・・・くそ、どこまで可愛いんだよ・・・」
俺もそこに入ろうとしたら、真っ赤な顔で拒まれた。
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