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デートで転ぶ彼女in銀魂



Case.沖田

「うわっ!」
「よくそんな何にもないとこで転べるな」
「いや、今、絶対何かに引っ掛かった……」
「何もねェけど」
「あれぇ、おかしいな……」
「いつまで地べたに這いつくばってんでィ。確かにお似合いだが、早く立ちなせェ。俺まで同類に見られたら不愉快だ」
「う、うん。ごめんね、行こうか」
「……」
「……」
「…………」
「…………ハッ!」
「チッ……」
「オィィィ!やっぱお前だったか!足ひっかけたの!」
「ばれたか」
「なんでこんなことするの!?」
「俺なりの愛情表現」
「えっ(トゥンク)」
(……ちょれぇ)



Case.坂田

「モルスファ!」
「え、何。今の声。どっから出たの」
「いだだ……ちょっと銀さん!彼女が転んでるんだから助けてくださいよ」
「……あまりに変な声あげるからわざと地面にダイブしたのかと思ったんだよ」
「違いますよ……。あーあ、銀さんに受け止めてもらいたかったなぁ……」
「俺だって受け止めてやりたかったけど右手にクレープ持ってたからしょうがねェだろ」
「えぇ、私よりクレープなんだ……」
「医者に止められてて週に一回しか糖分接種できないからね。お前はいつでも堪能できるけどクレープは今しかないからね」
「ちきしょー!この糖分バカ!毛根死滅しろっ!」
「そこまで言うか!?」



Case.桂

「わあっ」
「……む?どうした、なまえ。何故、地面に耳を当てている」
「べ、別に……」
「モグラでもいたか?……ハッ!まさか……松子殿とお父様か?そうなのか?」
「誰よそれ……。違うって、こ、転んだだけだって」
「なんだと!?そ、そんなバカな!こんな何もないところで人が転ぶなんて……そんなことがあっていいのか!?」
「……」
「ぐふぅ!何をする!?足払い……だと?」
「……桂だって何もないところで転んでるじゃん」
「貴様ァァァ!」



Case.土方

「わっ……!」
「おい……なに転んでんだよ。大丈夫か?」
「いたたた……。恥ずかしい〜」
「ったく仕方ねェやつだな。おい、立てるか」
「う、うんありがとう。ちょっとボーっとしてた」
「チッ……」
「えっ、なんか怒ってる?」
「あァ?……怒ってねーよ」
(絶対おこってる〜!なんで?)
(俺が隣にいながら……。くそ、二度と転ばせねェ)



Case.高杉

「いでっ」
「おい……何してんだ。さっさと立て」
「ひどっ!助け起こしてくれたっていいじゃん……」
「……。お前が転んだせいで無駄に視線を集めちまった。さっさと行くぞ」
「ごめんって……。大丈夫だよ、まさか真選組もこんなドジがテロリストなんて思わないって〜」
「自分で言ってちゃ世話ねェな」
「それよりさ、もっと心配の言葉の一つや二つかけられないの?」
「大丈夫か?」
「えっ……あ、うん。大丈夫」
「これで満足か?」
「えぇ〜感じ悪ぅ〜」
「……おい、なんかお前歩き方おかしくないか?」
「あっ、ばれた?実はちょっと変にしちゃった」
「……余計なこと言ってる暇があったらそれを先に言え」
「でも、歩ける程度だし」
「妙な歩き方したら目立つだろォが。……おい、背負ってやる」
「え!?いいよ、そっちの方が目立つじゃん!」
「いいから黙って背負われてろ。抱きかかえられるよりマシだろ?」
「えっ、え〜……?」

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