▼ 捕まえるなら現行犯を
「先生の様に強くなる方法教えて下さい」
まぁ、だいたい二十字ってとこか…別にそれはいい
簡潔にさえしてくれればいいんだからな
「ジェノス」
「はい」
「おまえいくつだ」
「19です」
若いな、俺が特訓はじめた時期に比べたら全然間に合うな
そう思いコイツに話していたら急にコイツから機械音がした
「高速接近反応……くる」
次の瞬間、俺の天井が壊れた
どうすんだよ、これ…雨とか降って下に漏れたら、また怒鳴られる
「天井弁償しろ」
とは言ってみるものの、コイツはもう死んじまったみたいだし
外にいるやつらに言うか
そう思い、俺は外に出た
「人んちの天井を…そもそも玄関から入ってこいよな」
じゃねーとまた、俺が怒られるし
文句を言ってたら地面に引きずり込まれた
見えない上にジェノスがなんかと交戦してるらしい
「ま、冗談はさておき…おまえら謝るのなら今の内だぞ」
人の天井壊しやがってよーと俺は天井を賠償してほしく訴えていたら上の方から聞きなれた声がした「こら!サイタマさん!そしてジェノスくん!」と七面鳥の蒸し焼き娘の声だった
「「あ」」
ジェノスと声がはもりながら、同時に七面鳥の蒸し焼き娘の姿をキャッチした
「ジェノスくん!ここはペットの飼育禁止ですからね!」
とジェノスに向かって怒鳴った
ジェノスは「俺のじゃありません」と反論としていたが、今度は俺に向かって怒鳴ってきた
「男同士で遊ぶのはいいですが、いまの衝動でうちの灯具が天井から落ちたじゃないですか!どうしてくれるんですか、サイタマさん!」などと言ってきやがった
「知らねーよ!俺ん家だって天井がすっぽり消えたわ!」
「それこそ知りません!ちゃんと修理呼んでください!」
「俺に言うんじゃねぇよ!こいつらに言えよ!」
「こいつらって…ペットは飼ってる人の責任です!ペットに押し付けないでください!」
そうこう言い合っていたら、突然降りてくると言い出した
いや、こいつら怪人の類だよ!まずいだろ!などと考えても、七面鳥の蒸し焼き娘はすでに降りてくる準備をしてるんだろう
とりあえず、さっさと片付けることにする
俺の相手をしていた獣王とやらは俺の普通のパンチで終わっちまった
ジェノスの方へ行くとゴリラっぽいのがなんか語り出してた
よくわかんねぇけど、こいつらの飼い主ってーのは『進化の家』っていう団体グループらしいから、俺は天井と灯具の修理代を今すぐ手に入れなければならないため、行くことにした
それに運がよければ、今日中に終わらせて明日のスーパー特売に間に合い七面鳥の蒸し焼き娘に、なんか買って許してもらえるかもしんねぇし
そう思い、今すぐ向かうことにした
ジェノスには驚かれたが、アイツが降りてきて俺に説教をするのが先か、俺が弁償代を揃えてアイツの前に出向くのが先かってことだ
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