sss | ナノ

「名前さん、じゃーん!」
「うわ、なに……ギャルソン?」
「はい!近々ボーダーでカフェをやるらしくって、その試着です!」
「へえー、いいじゃん」
「名前さんもそのうち試着があるみたいですよ」
「俺、厨房がいい」
「何言ってんですか名前さん、それだけは絶対にないでしょ…ていうかほら、絶対にギャルソン似合うもん」
「まぁ考えておくけどさ、ちょっと後ろ見せて」
「はい?こうですか?」
「あー…俺さ、このカマーベストの背中のワイシャツ感すげえ良いと思うんだよ」
「背中が開いてるとこ?」
「そうそう、これ最高だな」
「へへ」
「店員さん可愛いね」
「ありがとうございまーす!」
「何時上がり?連絡先教えてよ」
「恋人がいるのでそういうのはちょっと…」
「その恋人より俺の方が絶対イイって」
「いえ、おれの恋人はすごくかっこいいんで」
「…ちょっと俺の顔よく見てみな」
「………あ、だめ、お客さんかっこいい」
「ばぁか」

(いずみこうへいのトリオンキューブソーダひとつください!)