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(☆4の出水はちっちゃくてかわいい世界線)


「作戦は大丈夫か?」
「大丈夫だって、司令は心配しすぎ」
「し、仕方ないだろ…じゃあ気を付けてな」
「はーい」

迅、太刀川、空閑、当真を任務へ送り出す。たとえ☆が6個付いていたとしても、心配なもんは心配なんだからどうしようもないだろう。無事、問題もなく帰還してくれることを願うばかりである。

「しれー」
「どうした、出水」
「おれは?」
「お前はまだ小っちゃいし、レベルも低いから俺と留守番だよ」
「るすばん?」
「そう、留守番」
「留守番かー」

小さい出水を抱き上げる。ちなみに☆は4個付いてる。

「いつ任務に行ける?」
「……うーん」
「しれー」
「…そんなに行きたいのか?」
「おれもしれーの役に立ちたい」
「あぁもう、出水は可愛いな」
「なぁ、いつ?」
「こうやって俺と留守番してくれるだけで役に立ってるよ、十分に」
「うそだ。おれチップ持って来てない」
「ただでさえ任務に行ったあいつらが心配なのに、そんな中1人で帰りを待つなんて耐えられないな」

頭を撫でながら「だからお前が一緒にいてくれて良かった」と言えば、出水は満足そうに歯を見せて笑った。これは今日もお昼寝コースだな。



「…ということで、オーケイ?」
「オーケイ?じゃなくて」
「なんでしょうか、迅くん」
「出水を遠征メンバーに入れるのはいいと思うよ。でも司令、なんであんたも付いてくるの?」
「そりゃあ心配だからだろ」
「なにその、少し考えたら分かんだろ、みたいな言い方」
「少し考えたら分かんだろ」
「言わなくていいってば!ほら、出水もなんか言ってやって」
「しれー、おれがチップたくさん持って帰ってくるからいい子にして待ってろよ!」
「わかった」
「早っ」

とりあえず同行するのはやめにして「なにかあったらすぐ帰ってくるんだぞ」と念を押して彼らを送り出す。といっても1時間の任務なんだけど。その間どうも落ち着いてられず、集中力が散漫している中で仕事を片付けた。

「ただいまー」
「おう、おかえり」
「しれー!しれー!」
「出水、遠征はどうだった?」
「赤いのと緑の持って来た」
「お、偉いなぁ出水」
「だろ」
「後でトリガーを強くしような」

てこてこと走って来た出水を受け止め、チップを受け取った。そのまま肩車をしながら、迅の報告を聞く。

「…って感じかな」
「うん、お疲れ。今日はもう休んでくれ」
「りょーかい、司令も無理しないでね」
「おう、ありがとうな」
「しれー」
「ん?あれ、出水少し大きくなった?」
「レベル上がった!」
「おーそうか、かっこいいぞ」
「司令ってほんと過保護だよね…っていうか親バカっていうの?」



「新しい隊員を勧誘しに行ってくる」
「行ってらっしゃい」
「しれー、おれも行く!」
「おー、じゃあ一緒に行くか」

こたつに入って出られなくなっている主戦力組は置いておいて、出水(最近レベルが上がった)と一緒に本部へ向かう。

「あ、烏丸」
「こんにちは」
「新しい隊員を探してるんだけど、うちに来ないか?」
「別にいいっすけど」
「早いな。アピールポイントとか聞く?」
「まぁ、そうっすね」
「アピールポイント…特に……出水、なんかうちに来て良かったこと言ってみて」
「しれーが抱っこしてくれるぜ!」
「まじすか」
「あ、あぁ、いや…うん……烏丸がよければ…努力するけど…」

俺に抱き上げられながら、出水は得意げに言う。無表情の烏丸が「冗談です」と言って俺は内心安心した。よかった。とりあえずうちに来てくれるとのことだし、明日からよろしく頼むと伝えて別れた。迅たちにも伝えてやろう。

「烏丸、☆5個だったな」
「うん」
「助かるなぁ」
「しれー」
「ん?」
「おれ、☆よっつでごめんな…?」
「い、いや、そんなことはないよ出水」
「……でも助かるって言ってた」
「…そうだな、でも出水はこのままで良いんだよ」
「なんで?」
「抱っこできるし、俺の疲れが取れる」
「!」
「よしよし、お前はかわいいなぁ。これからゆっくり大きくなろうな」


(おーよしよし…盛り上がったスマボ司令官主…皆さん是非ネタにしてください…)