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嵐山「はい、今日も始まりました!ボーダーTV!」
時枝「例のコーナー、大反響だったそうですね」
嵐山「そうだな!なんでもできそうなのにっていうギャップがいいだとか、エプロンが似合うだとか、アシスタントととのパーソナルスペースが近くないかだとか」
時枝「では今日もそのコーナーから、行ってみましょう」
嵐山「VTRどうぞ!」


・・・


「はい、どうもー。名字でございます」
「アシスタントの出水でーす」
「今日の収録は、珍しく俺らの休みが被っている日でございまーす」
「まぁ機嫌直して、始めますよ」
「はーい。本日はアシスタントの出水リクエストの、エビフライを作ります」
「やった」
「で、せっかくのリクエストだからイマイチってのはちょっとな」
「イマイチのエビフライってどんなだ」
「ってことで、実はさえこの元で予習済みなワケよ」
「さえこさんとは名前さんのお母さんのお名前です」
「じゃあまず、殻を剥いたエビの背ワタを取り、腹の方に切り込みを入れます」
「流石、手は器用ですね」
「手はってなに、手は、って」
「言葉の綾っすよ」
「袋にエビと片栗粉を入れて振る。出水は卵を溶いて塩胡椒して」
「はーい」
「エビを取り出して、その卵を絡める」
「そしてパン粉っすね」
「パン粉を付けたら、油で揚げる」
「どのくらいまで?」
「キツネ色になるまで」
「はいはい」
「はい、このくらいの色になったら油から上げます。これでエビフライの完成です」
「……うおっ、あつ、うま!うまい!」
「早えよ。名前さんオリジナルのタルタルソースも用意しておきました」
「あ、おれタルタル好きです」
「召し上がれ」
「………うん、いまいち!」
「来週も見てね〜!」