sss | ナノ

「姉ちゃん、おれ少しだけランク戦やってくからさ、終わったら一緒に帰ろ」
「私はあと2時間は帰れないかも…公平は先に帰ってご飯食べてて?今日はエビフライだってお母さん言ってたよ」
「だめだよ、危ないだろ」
「大丈夫大丈夫、一人でも帰れるよ!」
「姉ちゃんはなにも分かってない!」
「じゃあ、終わったときに近くにいた人と一緒に帰るから。太刀川くんとか残ってレポートやってたし、ね?」
「おれ以外だめだよ。姉ちゃんさ、送り狼って言葉知ってる?」
「あ、公平はおおかみ座だね」
「そうだけど…!あっ太刀川さんもおおかみ座だ!絶対だめだぞ!」
「なにがだめなのか分からないけど、公平は揚げたてのエビフライ食べたいでしょ?」
「…おれ、姉ちゃんの方が好きだし。姉ちゃんが一緒ならチンした昨日のエビフライでも美味しいんだけど」
「うん、私も。じゃあ私が終わるまでちょっと待っててね、公平」
「ん」

・・・

「弾バカちゃーん」
「んだよ」
「相変わらず名前さん大好きだな」
「下の名前で呼ぶんじゃねえ」
「じゃあお姉さん」
「お前の姉じゃないだろ」
「おーこわ」