sss | ナノ

「二宮」
「名字、相変わらずアホそうなツラしてるな」
「あ?お前こそ挨拶もなしに憎まれ口とかどんな育ち方してんだよ」
「仮にも女性だろ、口が悪いんだよ」
「お前のことを1ミリも恋愛対象に見てないから女性らしくすることが無駄なんだって気付けよ」
「ハッ、俺もお前を恋愛対象なんぞに見るかよ」
「やだー!匡貴くんには顔しか見てないすぐに股を開くようなIQ低い女しか寄ってこなさそー!」
「お前には男すら寄ってこなさそうだがな」
「否定しないとか笑える。お前が知らないだけで今日の私は男の家から出勤してるからな」
「どんな男だか知らないがロクな奴じゃないということは分かるが」
「おいお前、うちの慶ちゃんの悪口言ったか?ブースに入れよ」
「太刀川かよ。まぁいい、受けて立つ」
「てめえの小綺麗なツラをハチの巣にしてやるよ、クソが」

・・・

「太刀川さん、名前さんと二宮さんって仲悪いんすか?」
「すげー悪い。名前が口が悪くなるのもあいつぐらいじゃないか」
「太刀川さん家から出勤って、」
「安心しろ、宅飲みして寝落ちしただけだ」
「安心しまし…って、いや、別に不安なんかじゃ、ないすけどね!」