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「あ、アホの慶くん〜!諏訪ぴっぴ見なかった?」
「ブフッ」
「なに驚いてんの?あんたがアホなことは真実だけど?」
「そこじゃねえって!」
「否定しろよ、可哀想だな」
「諏訪ぴっぴってなに?めっちゃ面白かったんだけど」
「私と諏訪ぴっぴの仲だもん」
「はぁ!?聞いてねえよ!」
「どんな想像してんだお前。ただ私が一方的に懐いてるだけ」
「え、お前でも人に懐くとかいう感情あんの」
「あるよ、普通に。春秋さんとか」
「春秋さん!?」
「あと冬島さんとか、レイジさんとか、風間さんも」
「俺にも懐けよ!!」
「他人にレポート手伝わせない人がいい」
「それは無理だな…っていうか、お前、諏訪さんみたいなタイプ苦手そうじゃん」
「好きなものが煙草にビールに麻雀とかヤバいよな。でも諏訪ぴっぴ、推理小説好きだから」
「それだけ?」
「ギャップに惹かれたわけ」
「なるほど」
「太刀川もA級1位のできる男と見せかけてダメ男っていうギャップじゃん」
「それ褒めて」
「ねえだろ、普通に」