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「太刀川さん、あれなんすか」
「名前と風間さんだろ」
「いや、うん…そうなんですけど」
「定期的にあんな感じになる」
「まじで」
「ああ」
「名前さんが正座してるのって、三角形の木が並んでるやつ…」
「そして膝の上に置かれた石の板の上に、風間さんが座ってる」
「アレって確か拷問ですよね、テレビで見たことあります」
「いしだきっつーんだって」
「……なんであんなことになってんすか?」
「飲み会行こうってことになって」
「…はい」
「名前が風間さんってカルーアミルク好き?とか言い出して」
「うわぁ」
「なんやかんやあって、ああなった」
「その一言で想像できるくらいにはあの人の思考って分かりやすいっすね」
「あ、終わったらしい」
「おー出水じゃん、元気?」
「あんたがな」
「大丈夫大丈夫、トリオン体だし。それよりも風間さんの説教の方が厄介だよ」
「…そのうち生身でされますよ」
「だって風間さん、弄りたくなるんだもん。物理的にも」
「ほう」
「げっ、風間さん」
「もうそろそろアイ…ア……」
「アイアンメイデンっすか?」
「そうそれ、それ出してきそう」
「なるほど」
「あー!お前ら余計なこと言いやがって!!」