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キバナ


あまり倫理的ではないです。
なんでも大丈夫な人だけ。


では当日は駅前の…
わかりました。
黒いワンピースで、キャップを被ってます。
以前載せてたやつ?
そうです。
ネイビーのジャンパーで行きます。よろしく。

 数日前のDMを読み返している。
 相手は1つ年上のDSさん。アカウントを作ってしばらく経つが、実際に人に会うのは初めてである。大丈夫。個人のわかるものは持ってきていない。
 何人かとDMをしたり、写真を送ったりしたが彼はさっぱりとした文章がねちっこさを感じなくて良かった。




 2年間を一緒に過ごした。
 真冬と共にする時間は穏やかで、オレはそれをとても気に入っていた。お互いの家を行き来して、半同棲のような状態だった。部屋着のTシャツ、洗顔料、色違いの食器、気づけば増えていくお互いの私物に小さな幸福感を得ていた。
 「キバナくん、今日は夜冷えるから軽い上着を持っていって」
 「わかった。ありがとう」
 彼女の細かな気遣いと、目尻が下がる笑顔が好きだった。
 「わたし、今日は自宅に帰るね」
 「ああ、わかった。なんかあったら連絡しろよ」
 「ふふ、なにもなくても連絡する」
 「ああ。待ってる」
 しあわせだったと、思う。オレは彼女のことが本当に大切だったし、彼女もオレを大事にしてくれた。若手ジムリーダーとしてのオレを支えてくれたのも真冬だったし、彼女のおかげで今があると心から感謝している。
 年齢はオレがひとつ上。おだやかな雰囲気でやさしげな垂れ目が印象的だった。笑いながらオレの周りを細々と整えていく。見た目の割にしっかりしていて責任感が強いところも尊敬していた。


ネタがダメになってしまった…。キバナの元カノが裏垢落ちして、まだすきなキバナに見つかって捕まっちゃうえっちな話が書きたかった。

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