squirrel 13
何をバカな事を、大体アラウディは簡単には出来ないって言ってたし実際その通りだと思う。いくらエデンが賢いからってそんな、


ボオッ!


出来ました。


「さっすがエデンー!両手に炎が!!」
「しかも黒だ…。」
「エデン、ちょっと俺にカメハメ派出してみ?」
「きゅっ!」


はぁぁああはあ…、という声が今にも聞こえそうな勢いでジョットに向かって気をためる。その時、


「!?」


リス子の体が黒い炎で包まれたとほぼ同時に


「…!?」
「えぇえええ!?」
「ちょっ…!!?」

「あれ…?」


裸の女が現れたのだった。尻にはふわふわの尻尾がついている。


「え、え…!?どなた!?」
「………。」
「てゆーかなんで裸!?」
「ジョット、私…」
「もしかしてエデンかい?」
「…そうなんだけど、なんで人間になってるんだろう。」
「知らないよ。」
「えーーエデン!?」


俺は開いた口が閉まらず何も言葉を発せずにいる。


「本当に!?」
「うん。」
「ワオ、面白い事もあったもんだね。」
「私にとっては一大事なんですけど…。」
「つーか……」

「何平然としてんだよ!!ジョットマント!!」
「えっ?あ、マントね!」


ジョットのマントをエデンらしい女に巻つけた。


「ちょ、何?この布邪魔。」
「普段全裸だもんね。」
「冷たいんだけど。」
「うるせぇ!いいから着てろ!!」
「……。」
「…?」


何か、超ガン見されて


ーーぎゅっ

「!!?」


なななな何だー!?


「Gが腕の中に入る。」
「ちょっ!」
「あんなに大きかったのに、」
「バッ、胸が顔面に直撃してんだよ!!」
「なんで顔赤くしてんの?」
「いいから離せ!トマトやんねーぞ!」


パッ、とあっさりと腕を離した。しかしフルオープンになってる胸を隠す気はないらしい。


「…リスのくせに良い体してるよね。エデン、今夜僕とヤらない?」
「何を?」
「生殖活動。」
「何で?」
「気持ち良いからだよ。」
「この体だとやり方わからない。」
「大丈夫、僕が熟知してるから。」
「アラウディ何言ってるのダメだよ!!エデンもしっかり断らないと!!」
「でも種の繁栄の為にはたくさん身籠った方が良いんじゃ…」
「だからってアラウディはダメー!キミが本当に一生添い遂げても良いと思う人じゃないと許しませんからね!!俺の許可がないとダメ!」
「……分かった。」


つーか何だこの光景。裸の女がマント巻いて迫られるは説教されてるは、どんなエロゲーだよ。


「とにかくジョット、エデンの服もろもろ。」
「俺が買ってくるの!?」
「メイドに頼めっつってんだよ!!」
「でも、下着とかもいるだろう?エデンの事を言ったとしてもどんな趣味の変態かと思われちゃうよ!」
「いらないよ服なんて。」
「早急に用意しよう!メイドさーん!」


ジョットはメイド室へと走っていった。


「……やっぱり人間って変な生き物。」
「ねえエデン、サンプルが欲しいんだけど少し血液採取させてもらって良いかな?調べたら色々この不思議事態も分かるかもしれないし。」
「いーよ。」


アラウディはさっきとは違った意味で上機嫌にリス子の腕に注射を刺した。


「いっ、」
「我慢して。」


いつも死んだ魚のような目をしているアラウディがこんなに目を輝かせる事も中々ないだろう。


「これの分析以外にも諜報してみる、何か解ったらすぐに教えるよ。」
「ありがと。」
「僕は裸でも良いと思うよ。」
「おい何言ってんだ変態。」


アラウディは俺には挨拶もせず部屋を出ていった。部屋にはリス子と俺の二人だけになる。



/拍手/掲示板/心臓圧縮/Squirrel
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -