狩人短編 | ナノ

「あああああまた蚊殺し損ねた…!!」
「たかが一匹だろ」
「その!一匹が!マチの!白くて可愛い肌に!!針を指して!!血を!!吸ってんだぞ!!!?許さん、俺は許さんぞ…!!!」
「あほか」
「あほ!?だって考えてみろよ!?血を吸ってるってのは針、元い口をヤツ(蚊)はマチの肌のいたるところに刺してるってことなんだぜ!?つまりはちゅーしてるっつーことじゃねぇか!!!」
「そういうとこがあほって言ってんだよ」
「マチが許しても俺はダメなんだ…マチにちゅーする特権は俺のものなのに……」
「……アンタ、それ言ってて恥ずかしくないかい」
「別にヤツがちゅーしたところで俺がその上からまたちゅーすれば消毒できるけど、でも、でも、それって俺がヤツと間接ちゅーするってことに……」
「……はぁ。いいかい、あのね」
「ん?」
「血を吸う蚊は全部メスだよ」
「それくらい知って……ハッ、まさか百合……………いやいやいや、俺そっちの道開いてねぇからそんなこと言われてもヤツを許すわけがねぇだろ!!!」
「…………まぁ、せいぜい頑張りなよ」

俺じゃなきゃダメなの

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