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ジョジョ特殊設定で転生、成り代わり

Attention
・特殊設定
・転生、成り代わり
・ジョジョ四部

自分の名前が花京院典明だと理解できる年齢になってから俺は前世の記憶というものを思い出した。そしてそのとき一番に思ったことは『名字がこれなのはどうすることもできないとして名前を典明にするなんてどんなジョジョラーだよ』である。ちなみにこのとき俺は“もしかして俺は花京院に成り代わってしまったのではないか”と考えることはなかった。なぜなら俺が生まれた日は1989年2月で、花京院の命日は1989年の1月16日。つまりこの時点で俺が花京院だということはありえなかったからだ。俺がいた時代よりも過去に転生しているという奇妙な点は、まあ、触れてもどうしようもないため触れないことにしておこう。

しかしそんな俺が現実を叩きつけられるのはそう遅くはなかった。俺が前世の俺を思い出して一週間が経った頃、緑色でスジがあってまるで、そう、例えるなら光ったメロンのような、一般人には見えないはずのアレが目の前に現れたのだ。おい、待てよ。俺まだ一歳にもなってないぞ。そんな冷静な突っ込みを入れてから俺は頭を抱えた。緑色でスジがあってまるで光ったメロン、それはまさしく俺が知っているハイエロファントグリーンと同じだったからだ。

【設定】
花京院の生まれ変わりだがその生まれ変わりに成り代わった。
生まれつきのスタンド使いでスタンドは花京院と同じハイエロファントグリーン。前世の記憶を思い出すことによりスタンドを認識できるようになり、それによってハイエロファントグリーンも姿を現した。

・舞台は杜王町
・早人と同い年(小学五年生)
・仗助の家の近所に住んでいる
・ジョジョは全巻読破

*

「……花京院、か?」


それほど大きくもないこの町で、いつ出会ってもおかしくないと思っていたが、できることなら出会いたくなかった。彼がここにいるということは物語が既に始まっていることを意味している。スタンド使いはスタンド使いと引かれ合う、本当に厄介なものだ。


「……なに?」
「ッ!花京院なんだな!?」
「俺ね、たしかに花京院って名前だけど、なんでおじさんは俺の名前知ってんの?俺、おじさんのこと知らないんだけど」


無邪気な子どものように笑ってみせれば彼は苦しそうな顔をして、眉間に皺を寄せた。そりゃそうだよね。花京院って名前を呼んだらちゃんと振り向いたし、声も顔の雰囲気も幼いけどあの“花京院”に似ている。あんたが期待したって仕方がないよ。でもさ、あんたが望んでる“花京院典明”は俺じゃあないんだ。ハイエロファントグリーンが俺のスタンドだとしても、俺はあんたが望む男ではない。かつて生死を共にした友ではない。だから頼むよ。俺の人生に関わらないでくれ、空条承太郎。
(2014/11/09)

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