【学パロ/サクセラ♀ハタカタ♀ハマキヨ♀前提世良+清川+片山】
「世良、片山さん。このあと浴衣見に行かない?」
皆が思い思いのことをしている部室に清川の声が響いた。
それに片山と世良が答える。
「浴衣?」
「別にいいっすよ!そういや明日祭りですもんね」
「うん。ハマと一緒に行こうって話してたんだ」
そう言って笑う清川の顔はとても嬉しそうだ。
「俺も堺さんと行くんすよ」
世良の発言に目ざとく片山が反応する。
「二人共嬉しそうな顔してんな。世良も買って着てけばええんやない?」
「そうだよ!世良もそうしよう?」
「そうっすね。片山さんも買いません?」
「それいい!明日畑さんが来るって喜んでましたよね」
片山の顔は真っ赤だ。
慌てて「そんなことあらへんし!」なんて言ってはいるが、説得力はない。
否定するが、二人には「はいはい」と言って流されている。
「じゃあ、片山さんも買いますよね!さぁ、行きましょう!!」
世良が言う。その瞳はキラキラと思いを馳せ輝いている。
「しゃーないな…」
渋々というふうに言うが、その顔は嬉しそうで、もうどんな浴衣にするか考えているに違いない。
ジャージから制服に着替え、三人でデパートに向かう。
デパートの一角にある浴衣のコーナー。毎年、夏になると幅広い種類の浴衣が並ぶところだ。
そこに三人はいた。
各々好きなものを見ては悩み、中々決まらない。
彼氏と一緒に行くのだから、可愛く見られたいという思いから、時間はどんどん長くなってゆく。
一番最初に決まったのは世良だった。
そこから片山、清川と決まって行った。
「てかさ、浴衣の着方わかる人誰かいる?」
「あ、俺の母さんわかりますよ!」
「世良の家で着せてもろてもええか?」
「構わないっすよ!」
「じゃあ、ハマたちには先に祭りの会場に行ってもらおう」
「それがええなぁ」
各自携帯を取り出し、メールを送る。
三人から了解の返事も来た。
明日の約束を取り付け、岐路に着くことにした。
堺、石浜、畑の三人はお互いの彼女を待っているときに偶然遭遇し、そのまま一緒に来るのを待っていた。
「キヨたち遅いっすねぇ」
「そうだな」
「ほんま片山のやつもなにやってんねん」
そこに遅れていた三人がやっと到着した。
「ハマー!遅れてごめんね」
「すみません堺さん!」
「おー畑」
振り返った先には浴衣を着て、髪を結わえあげている三人がいた。
「ごめんね遅れて」
「気にしなくてもいいよ」
「俺が支度に時間かかちゃって…」
「全く。まだ待たされんのかと思ったぜ」
「久しぶりやなぁ」
「おう。やのうていつまで待たせんねん!」
「じゃあ俺たちはここで」
「おう。俺たちもや」
【これからはカップル同士の話になる。
あなたはいったいどのカップルの話をみる?】
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