本能には逆らうな | ナノ

朝起きたら、身体が妙に軽かった。
心なしか、肌の色つやもいい。
ベッドサイドに置いてある鏡を見て確信した。
若返ってる。25歳くらいだろうか。
寝ぼけた頭で夢か?なんて考えていると、隣で寝ていた世良がもぞもぞと動く。
世良が寝返りを打った拍子にずり落ちた布団の下を見て驚いた。
猫のような黒い耳が生えてぴこぴこ動いていた。
しかも幼さが増している気がする。
恐る恐る声を掛けて起こすと、世良は起き上がり眠そうに目を擦った。

「にゃに、しゃかいしゃん…」

その背後にはこれまたぴこぴこと動く黒い尻尾。
それを見た俺は考えるのを止め、自分の若くなった身体の本能のままに目の前の少女を襲う事を選んだ。


■本能には逆らうな■


若くなった所為だろうか、堺は無性にセックスがしたかった。
そして目の前には眠そうでスキだらけの愛しい恋人。
しかも猫耳と尻尾のオプション付き。
おまけに彼女も年齢が若くなっているようで、どう見ても10代半ばにしか見えない。
正直、いくら自分も若返ってるからと言って手を出したら犯罪なのでは、と思うくらいの幼さだった。

(きっと夢だ。こんなこと現実に起こるはずない)

そう自分に言い聞かせ、どうせ夢ならば楽しんでしまおうと思い、堺は本能を貫こうと行動に移る。
起こされてベッドに座り込んだままの世良を優しく抱き寄せると、甘えるようにコテン、と身体を預けてきた。
フワフワの耳が顔に当たりくすぐったい。
その破壊的な可愛さに内心萌えながら、よしよしと頭を撫でてみる。
気持ち良さそうに目を細める表情がまた可愛くて、額にそっとキスをした。
ぴこぴこと動き続ける耳にフッと息を吹きかけると、世良は驚いたように身をすくめた。
ちゃんと神経が通っているらしい。

「み、みみはらめれしゅ」

舌っ足らずな言葉に堺の理性の糸がぷっつり切れた。
抱き寄せた世良の肩を両腕で固定し、先程ダメだと言われたばかりの耳を執拗に攻めた。

「ぅにゃっ…らめ、しゃかい、しゃん…っ!」
「そんな気持ち良さそうな顔してダメ、じゃねぇだろ」
「ふにゃぁぁ…ぅ」

世良が目をきつく瞑っているのをいい事に、堺の右手はパジャマの中に滑り込んだ。
いつもより更にぺったんこになってしまった胸に手を添える。
十代までは本当に幼児体型だったんだ、なんて本人に言ったら怒られるであろうセリフを何とか喉で止めて、堺はほとんど膨らみのない胸を揉んだ。
顔を赤くした世良が睨みつけてくるが、堺にとっては上目遣いにしか見えずかえって逆効果だった。
小さな蕾はちゃんと硬くなっていて、堺の指先で摘まれると世良の口から甘ったるい声が漏れた。

「やにゃあ…はじゅかし…っ…」
「いいから、見せてみろ」

おずおずとパジャマを脱いでいく世良。
露わになる上半身は華奢で、案の定胸はほとんど無いに等しい。
下を脱がすのを手伝おうとする堺を、何かに気づいた世良が両手でそれを阻止した。

「…どうした」
「らめ、みしぇられにゃい!」
「…………いいから脱げって」
「やーにゃー!!」

何故か必死に抵抗する世良をベッドに押さえつけて下着ごとパジャマをずりおろし、堺は納得がいった。
そこには、女の子の大事な場所を隠すものが何も無い。
肌色の恥丘しか視界に入らなかった。
(そう言う事か)
じたばたともがき必死に隠そうとする世良は、身を捩りうつ伏せになる事に成功した。
すると堺の目が、今度は尻尾に釘付けになった。
尾骨のあたりから黒い尻尾が生えている。
本当に人体から生えているのかと興味本位で、その境目を触ってみた。

「ひにゃあぁぁっ!!」

ビクビクと背中を反らせ、世良は荒く息をする。
尻尾はへたり、と力なくその背中に落ちた。
(まさか…イったのか?これだけで…)
ベッドに横たわる世良を仰向けに転がし、脚を開かせるとそこからは愛液が滴りシーツにシミを作った。
力が入らないのだろう、全く抵抗してこない息も絶え絶えな世良の姿。
その姿にどうしようもなく欲望が掻き立てられた堺だったが、目に涙を浮かべる幼い少女を犯す事に自制心がストップをかける。
頭の中で性欲と理性が必死に戦いを繰り広げているため、全く動かない堺。
すると、ゆっくりと顔を上げた世良が涙を流しながら堺を見た。
「どぉして、にゃんもしにゃいの…?」
「…え?」
「おれが、こどもみたいにゃ、からだ…だから…?こんにゃからだ、だきたくにゃいの…?」
「違っ…!!」

堺がその言葉を否定するより早く、泣きながら悲しそうな表情を浮かべた世良は、自らの脚を開いてみせた。

「も、らめっていわにゃいからっ…しゃかいしゃんの、いれてくらしゃい…!」

その言葉に、堺の頭は真っ白になった。
もう、色んな事がどうでもいい。
この幼い少女をぐちゃぐちゃに穢したい。
何度も、何度でも、小さな身体を貪りたい。
お前は俺のモノなのだと、全身に刻み付けたい。
その後どうなろうと知ったことか。

小さくても女の色香を妖艶に放ち、愛液に濡れて光る膣口に、堺は限界まで張り詰めている自分の取り出すと陰茎を奥まで挿しいれた。

「にゃぁぁあっ…!」

いつもとは全く違う圧迫感。
それは堺にとっても世良にとっても同じだった。
世良は若返りによって身体は処女の状態になっていて、堺は若返りによって膨張率が上がっていた。
お互いがお互いの熱に灼かれ、その境目はドロドロになって溶けていった。
世良の膣口から零れた愛液がほんのりピンク色になっていた事は二人とも気付いていなかった。

「にゃっ、にゃっ、しゃかぃ、しゃ…ん…」
「…ハァ、ハァ…」

世良の舌っ足らずな喘ぎ声と、堺の吐息と、肌がぶつかる音が部屋に響く。
堺が世良に覆いかぶさり、キスをしながら器用に腰を動かし続ける。
割り込んでくる堺の舌を必死に受け止めながら快感に堪える世良に、堺はニヤリと笑うと空いている手で世良の耳を弄り始めた。
キスをしたままで声を出せない世良の代わりに、堺を飲み込む膣がきゅう、と収縮して堺に感じている事を伝えた。
唇を離した堺は、横たわる世良の背中に手を添えて抱き起こした。
そのまま自分はベッドに背中から倒れて、世良を上に座らせる形を取った。
この体勢だと、世良の全部を見る事ができる。
ぺったんこの胸も、つるつるの恥丘も、そこに突き刺さる自分自身も。
堺に跨る世良は恥ずかしそうに耳を垂れさせながらも、ゆっくりと腰を上下させた。
その動きに合わせて堺が腰を突き上げると、世良はその刺激に泣きながらも夢中になっていった。

「にゃ、うにゃ…っ!」
「エロい黒猫だな」
「いわにゃ…ぃで…っ!」

そう言いながらも、世良の腰使いはどんどん厭らしいものに変わっていた。
ただ上下するだけだった動きが、陰核を擦り付けるように動いたり、自分の好きな角度を探すようなものに進化していった。
そしてイイ場所を見つけたのか、世良が激しく腰を上下させる。
それに追い立てられるように限界を迎えた堺が、世良にバレないようにそっと右手を世良の尻尾の付け根へと伸ばした。
ビクリと跳ねる肩。きゅうきゅうきゅう締め付けてくる膣。
何より絶頂に達した世良の、幼い顔が快楽に溺れる瞬間を見て、堺の熱が弾け飛んだ。

「にゃあ、にゃっ…にゃぁぁああんッ!!」
「世良、愛してる、世良っ…!!」

どさっと倒れこむ世良を両手で受け止めて、力いっぱい抱きしめた。
堺の陰茎がドクンドクンと自分の中で波打ち、吐精しているのを感じ取り、世良は顔を赤く染める。
そのまましばらく二人は行為の余韻を楽しんだ。


数分後。

「しゃかいしゃん…、お、おっきくにゃってるんでしゅけど…」
「あぁ、悪い。若返ってるからな」
「ど、どーしてぬいてくれにゃいんでしゅか!」
「そりゃ、お前…」
「…にゃっ///」
「もうダメって言わない、って言ったのお前だろ?」

(ゆめにゃらしゃめて…!!)
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