テキスト | ナノ

フレンドリィショップで買い物をしているグリーンを見た。グリーンは僕を見つけると驚いたように顔を上げ、近づいてくる。よぉレッド、元気か?。うん、グリーンもね。何だよ、帰ってくるなら連絡くれればいいのに。ごめん、忘れてた。お前なぁ……。怒ったような表情を見せても、結局は笑ってくれるんだから。グリーンのそういうところすごく好きだよ。素直な気持ちを告げると、赤くなった表情を見せてくれる。あぁほんと可愛いなぁ。
だけど直ぐに真面目な顔になり、僕に言う。「なぁレッド、ひとつだけ聞いてもいいか?」どうぞ、何でも。僕に答えられることならばね。僕の目をちゃんと見ないで、きっと恥ずかしいんだろう。さぁ、どんな質問をしてくれるの?

「あ、あのさ。レッドは何で俺に好きって言ったんだ?」
「え?」
「お、俺たち親友だけど、男同士だし、怖くなかった、のか?」
「……何だ、そんなことか」

ほんと可愛いなぁグリーンは。そんなの、簡単じゃないか。耳元に口を寄せると、その言葉を口にする。「だってグリーンも僕のこと好きだって、分かってたから」なんてね。嘘じゃないよ、本当。昔からグリーンのこと見てたから、分かるんだ。

バカみたいな奴。



/柔らかな愛に包まれたまま溺死したくなる


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