短いのとか会話文とか
∴grml
「今まで何度も言ってきたけど、好きだよ」
「へぇそうなんか。きしょっ」
「…君さ、毎度そういう風に言ってくるけど、僕のこと何だと思ってる?」
「害虫」
「………」
「何や言い返さんのかい。張り合いないやん」
「君、遊んでるだろ」
∴stky
この両手から溢れそうなほどのきみへの想いは何処に捨てたらそれは最善になるのかな。受け止められない、受け取られない、意味がないんだから、なくさなくちゃいけない。そんな宛、あるわけないじゃん。捨てられないに決まってる。だけど、仕方ないよな。俺たち、親友なんだから。
∴赤緑
「グリーン、好きだよ」
「へ?」
「すきだ」
「あ、あっそ。ありがとう?」
「もっと何か反応してよ」
「もっ……どう反応すりゃいいんだよ!」
「好きって言ってるんだから、好きって言ってよ」
「何でだよ……す、好き」
「ふーん。誰のことが?」
「は?!そこまで言うのかよ」
「当たり前じゃん。僕はちゃんとグリーンが、好きって言ったんだよ」
「あぁもういちいちうるせぇな!」
∴南倉
倉間、と名前を呼んで後ろから引き寄せる。反論なんて聞かない。聞いてやらない。ただ抱き締める強い力に察したのか、倉間は何も聞かずにされるがままだった。背中越しの匂いは心地よい。倉間……、もう一度名前を呼ぶ。ちらりと見えた首筋に噛みつき、キスマークでもつけてやろうか。
「っ、南沢さん。いたいよ」
「……悪い」
「どうしたんすか」
「何でも、ない」
「変な南沢さん」
∴南倉
どんなときでも、南沢さんはスポーツドリンクを飲んでいた。飽きないのかと聞けば、だって旨いじゃんと短い答え。俺には分かりませんと返しておいて、真冬の空を仰いだ。浅い蒼がきれいに目に映る。
「倉間は何が好きなの」
「…牛乳」
「それは背が小さいからか?」
「なっ、違います!牛乳つか、ホットミルクが好きです」
「あんま変わらねぇじゃん」
「でも、温かいじゃないすか」
「ガキかお前は」
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