ガタンゴトン。

ミカのはからいで、僕とミカは旅に出ることになった。母さんは何も言わなかった。いつもそう、ミカのお願いには母さん、何も言わないんだ。

旅の段取りは全部ミカがやる。これじゃいつもと一緒じゃないか。窓口で切符を買うミカを見上げると、耳に空いたピアスが見えて、ムカムカした。

ミカは僕の兄さん。髪が黒くてぐしゃぐしゃで、背の高い男だ。耳にはピアスを空けている。目は焦げた赤色。全部父さん譲りだ。





110407 DadU


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