有効活用



「ちょ…ちょっと、待って下さいっ」

「今度はなんだ。返答次第では服一枚ずつ脱がすからな」


無茶苦茶な!


「そ、それって、ずるくないですかっ!店長だけ、その……見えるなんて……」


自分で言って自分で照れてしまう始末だが、だってそうだろう。
俺にはなんも見えないのに、店長は至って平常だなんて。
と、そこまで考えて恥ずかしがって電気消すよう頼んだことを思い出す。


「そうだな。…………でも、まあ」

「っ、ぁあ?!」


不意に、服の下を探っていたその手にTシャツをたくしあげられる。


「たまにはこういうのも悪くない」


囁かれるその艶かしい声。
濡れたそこに唇を寄せられ、吹き掛けられる熱い吐息が耳が熱くなって多分そのうち解ける。


「そん…な…っ、こと……っ」


晒された胸元に這わされる手。
その一本一本の指の動きにまで神経が向いてしまい、あっちこっち意識が飛びそうになってなんだかもう目が回りそうで。
そんな中、親指で乳輪ごと摘まれ、全身が飛び上がりそうになった。


「あっ、や、やめ…ッ!」


慌てて店長の手に重ね、離そうとするけどその指先に少し力を加えられるだけで力が抜けそうになって。


「っ、ぅ、ん、ぅう………ッ」


店長に慣れるためだ、そう自分に言い聞かせようとしてもその感触を無視しようとしても余計店長の指の動きが鮮明に伝わってくるではないか。
まだ少し触られただけだというのに、自分でも分かるくらい突起部分が張り詰めているのがわかって、余計恥ずかしさで泣きそうになった。いっそのこと穴があったら入りたい。

mokuji
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