チャイナ娘♂の災難O

こんなことなら、さっきの女の子たちに見つかって中断してもらった方がましだ。
しかし、四川のことだ。中断するどころかそのまま続行しそうな気もしないでもないだけに笑えない。
そんな現実逃避も、下腹部の違和感によって強制的に終わらせられる。


「っぁ、や…ッ!」


ケツの割れ目に押し付けられたそれを、ぬるりと滑るように擦り付けられる。
その度に粘着質な濡れた音とともに熱く濡れたのが露出したケツの穴を掠め、その度に、びくりと全身の筋肉が硬直した。
先端から溢れる先走りを擦り付けるかのようにゆっくり腰を動かし始める背後のやつに、頭が、やばい。熱い。つーか顔が。ケツが。


「お、お前、っほんと、信じらんね…ッ!ばっかじゃねーのっ?ばかっ!まじ、有り得ねえから…ッ!」


そんなところに挟めてなにが楽しいのか全く理解ができない。
そりゃ一度は夢見ていた尻コキだけど、される側からしたらたまったものではない。
まるで人のケツの割れ目を性器かなにかのようにブツを捩じ込まれて入るか入らないかの際。
執拗にそこを摩擦し、擬似挿入を楽しむ四川には恥ずかしさを通り越して呆れしか覚えない。


「…んだよ、人が譲歩してやったってのによ…っ、もっとケツ振って感謝しろッ!」

「っぁ、クソ、やめろッ、動かすな、馬鹿っ」

「ッハ、なにがやめろ〜だよ。こんなところでケツ丸出しにして興奮してんのか?あ?」

「誰がッ、興奮なんか…ッ!」


あまりにも馬鹿にした物言いに頭に来て、振り返ろうとした瞬間、腰を掴んでいた手が、託しあげられていたチャイナの裾を持ち上げるように露出していたそこを掴んでくる。
瞬間、やつの掌に包み込まれた先端がぬちゃりと嫌な音を立てた。


「…濡らし過ぎなんだよ」


下腹部同士が密着する。
耳朶に吹き掛かる熱っぽい吐息に、硬く膨張したそこからじわりと溢れる熱に、臀部に押し付けられた勃起した他人の性器に、汗が滲み、肌に吸い付くように張り付いてくる破れたチャイナドレスに。
全身が感じるあらゆる感覚に、散々嬲られ敏感になった神経が疼き出す。


「おっ、お前が…ぁ…ッ!」

「俺がなんだよ」

「……ッ!」


言葉が、出ない。
言いたいことは沢山あるのに、四川の手が、腰が動く度に頭の中がそれでいっぱいになって、なにひとつ言葉に出来ないのだ。

からかうように反り返った性器の裏筋をつぅっとなぞられた瞬間、甘い疼きに腰が震えた。


「オラ、早く言えよ…ッ」


押し黙り、俯く俺に痺れを切らしたようだ。
短く舌打ちをした四川だったが、ふいに密着していた腰が離れたと思った次の瞬間だった。


「あっ、ちょ、待っ、やめろ!やめ…ッんんんぅッ!」


散々擦られ、硬く窄まっていたそこに押し当てられたその嫌な熱に反応するよりも先に、ぐっと捩じ込まれる先端。
瞬間、圧迫感とともに言葉にし難いなにかが押し寄せてくる。


「ぁ、ふッ、く…ッ…ぅうう…ッ!」


そのままぐぐっと力任せに挿入されるそれは擦り付けられていたとき感じていたよりもずっと熱く、硬くて、裂けるように入り込んでくるものを受け止めるのが精一杯で。
息が出来ない。
全身の毛穴という毛穴からぶわりと嫌な汗が吹き出した。



mokuji
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