エプロンの話



原田「なんでうちの制服ってエプロンなんすか?」

店長「何故だと?愚問だな、原田。そんなに知りたければ教えてやろう。答えはこれだ!」ババーン

紀平「店長、指差さないで下さい。へし折りますよ」

店長「ほらみろ!見てみろ!こいつが言うと洒落に聞こえんだろ?だからエプロンだ!」

紀平「意味がわからないんだけど取り敢えず馬鹿にされてるのかな?ん?」

原田「なるほど…つまりただでさえ威圧的な紀平さんのマイナスイメージを和らげるためのエプロンなんですね!」

紀平「なんで理解してんのかなたん。何そのしたり顔。つか君、俺のことをそんな風に思ってたんだね?泣かすよ?」

原田「ごめんなさい」

笹山(弱っ)

店長「本来ならばうさぎのマスコットつきのパステルカラーのパッチワーク風エプロンを制服として配給するつもりだったんがな…」

原田「つもりだったけど……?」ゴクリ

店長「寝てる紀平にこっそり着せてみたらあまりにも恐ろしいことになったから中止にした。あれは見るものの寿命を縮める恐ろしいものだった…!」

紀平「言いたいことはそれだけですか?」

店長「いくら可愛いからといってそれを可愛くないものに合わせると可愛くなるというばかりではなく、逆にマイナス部分を助長うわなにするやめろ!冷蔵庫の奥底に隠されていたいつのかわからないタッパーの中に封印されし謎の固形物を投げつけるのはやめろー!!」


原田「店長……(黙祷)」

笹山「店長……(呆)」

店長「祈りはいいからまずは目の前の俺を助けろお前ら!!」


mokuji
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