チャイナ娘♂の災難F

「い、い…………淫乱?!誰がっ?俺がか?!」


しかもド淫乱だって?!
聞き捨てならない、なんで、なんで俺かどこぞのSM官能小説のような呼称で罵られなければならないんだ!


「他にどこにいるんだよ、脳味噌に精子しか詰まってねーのか?」

「な……っ!」


ここまで馬鹿にされると、怒りを通り越して悔しくなってきた。
露骨に馬鹿にされ、顔が熱くなる。
絶句する俺に四川は更に愉快そうに笑う。


「ハハッ!まじで自覚ねぇのかよ、お前」


珍しく声を上げて笑う四川に、どういう意味だと睨み付けたとき、伸びてきた指先が胸元に這わされる。
薄い生地越し。
筋をなぞるように動く指にびくりと反応したとき、四川は目を細める。


「さっきから触って欲しくて堪んねえって、お前、全身で言ってんだよ」


「気付いてねえの?」と笑う四川は、薄く浮かび上がっていた突起をぐりっと指で押し潰した。
瞬間、微弱な電流が流されたかのように全身がビクリと跳ね上がる。


「っ、やめろ」

「嫌だァ?ありがとうございます、お願いしますだろうが。わざわざお前の相手してやってんだからさぁ、感謝しろよ」


なぜそうなるんだ。
ここまで好き勝手言われると流石に寛容寛大な俺も頭にくるものがある。


「っふざけんなよ、誰がそんなこと頼ん……っ!」


言い掛けた矢先、乳首の輪郭をなぞるように這わされていた四川の指に固くなり始めていたそこを思いっきり抓られた。


「っ、く、ぅ」

「お前、自分の立場分かってんのかよ。あ?糞チャイナ」


てめえ自分がチャイナじゃなかったらこの態度か。
ふざけんな元チャイナと言い返そうと口を開いた瞬間衣類越しに摘んでくる指先に力が入り、堪らず短い声を漏らした。
針で刺したような鋭い痛みに全身が熱くなる。

mokuji
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