ゲームスタート

『さぁて、今日は待ちに待った新入生歓迎会!そのメイン、鬼ごっこのお時間でーす!』

『仲間と協力するのもあり!一人で黙々頑張るのもあり!生死をかけたDEAD OR ALIVE!今、禁断のゲームが始められようとしています!』

『制限時間は二時間!予令がなったらおしまいの合図だからみんな、気をつけてねー!』

『ではでは、そろそろみんな準備ができた頃かな?』


『『それでは、ゲームスタート!』』


校舎内のいたるところに取付けられたスピーカーから聞こえてくる双子庶務のやけにハイテンションな声がハモるのと同時に、大きなチャイムが響き渡った。

それと同時に、先程まで静まり返っていた校舎に活気が溢れる。

うわ、はじまっちゃったかぁ。
面倒くさいなぁ、なんて思いながら俺は先程玉城由良に渡された腕章を見詰める。
『パトロール隊』と書かれたそれを握り締め、俺は舌打ちをした。

それにしてもまじであの男、気に食わねぇ。

mokuji
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