信用度と口数の多さは反比例し合う

「うーん、そうかぁ。そうだよなぁ」


言いながらうんうん唸る俺。
まあ確かに会長とヒズミのことは気になったが変に嗅ぎ回ってたらヒズミたちの耳に入る可能性も高くなるだろう。
その点を踏まえて軽口ではないよーへい君を選んだのだが知らないのなら仕方がない。


「そっかー、ごめんねぇ。引き留めちゃって」


これ以上の収穫はないだろう。
そう諦めた俺はよーへい君に笑いかける 。
別にいいと小さく呟きうつ向くよーへい君。
照れてるのだろうか。
分かりにくい。


「じゃ、またあとでね」


そう、こくりと頷き返してくるよーへい君と別れ、俺はその場を後にする。
会長とヒズミ。会長とヒズミ。会長とヒズミ。
頭の中でぐるぐると巡る固有名詞について考えながら俺は一旦寮へと戻ることにした。


そして、俺が二人の関係性について気づくのに然程時間は掛からなかった。


mokuji
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