噂と憶測 「いやいやいや、セフレって…」 というか、よーへい君もセフレとか言っちゃうんだ。 なんか意外。 「本当は、俺もよくわからない…」 呆れ果てる俺に続けるよーへい君も 思うところがあったようだ。 よくわからないというよりも、興味なさそうに見える。 「でも、意外だなぁ。会長って面食いだと思ってた」 本音だ。 変に高飛車なやつだから、尚更。 そんな俺の呟きに、よーへい君の目がこちらを向く。 「そんなに、気になるの」 「ん、だってさ、まぁほら興味はあるじゃん。やっぱり」 「……」 あまり、がっつきすぎてしまったか。 怪しまれたか。 じっとこちらを見てくるよーへい君に嫌な汗が滲んだ。 「……そういうことなら、庶務や副会長に聞いた方がいい」 俺なんかよりも、仲が良いだろうから。 なんて自虐めいた口調で続けるよーへい君もに、まぁ確かになと俺は納得する。 それでも、あの三人にはあまりそういうことは聞きたくなかった。 だってなんかトラブルメーカーだし。 |