喜びだけでは満たされないもの
(仙道京視点)
自分はこんなにも単純な人間だったのだろうか。
マコちゃんから誘いの電話を貰ってから、俺はずっと浮かれていた。
純に自慢してやろうと携帯を取り出したけど、すぐに昨日のことを思い出して、携帯から手を離した。
そして、僅かに自分のテンションが下がる。
嬉しいはずなのに、やっぱりもやもやしてしまうのは純とのことがあるからだろうか。
「…………」
ジュース買いに行こ。
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