ホワイトアウト 腹の底から押し上げてくるその感覚に確かに一瞬俺の意識は飛んでいた。 「ぁ、い゙ぁ……ッ」 圧迫される肺から潰れたような声が漏れる。 ず、と内壁を無理矢理裂くようにして体内に入り込んでくるもう一本の性器に堪えられず俺は下にいる四川の服にしがみつき、いやいやと首を横に振った。 圧迫された喉からは声が出ない。 「やっぱ無理だって、普通に、キツすぎんだよ。バカ」 「っん、でも…弛いよりキツい方がいいじゃん」 「お前それで何人使い物にできなくしたのか覚えてんのかよ」 逃げようと腰を揺らすが、構わず笹山は腰を進めてくる。 みちみちと音を立て内壁が強制的に変形されているのがわかり、歯を食いしばった俺は四川にすがり付いた。 「っやだ、無理、苦し、っぁ、四川…っ助けて…っ!」 声は掠れ、涙が滲んだ。 二本の性器を咥えさせられるという未知の体験に恐怖と不安が入り交じり泥酔した脳は軽いパニックに陥る。 必死に逃げようともがきしがみつく俺の顔をじっと眺めてくる四川。 そして、浮かべていた笑みを引きつらせた。 瞬間、体の中に埋め込まれた二本の性器に内壁を擦るように乱暴に擦り上げられ、息が詰まる。 「──ッ!」 激しく突き上げられたその衝撃に目の前が真っ白になり、既にもやがかっていた意識はそこでぷつんと途切れた。 「ダメですよ、原田さん。こいつにそういうのは普通に逆効果なので」 「…おい、笹山」 「なに?」 「こいつ、白目剥いてる」 |