乗ったら負けのお馬さんごっこ 「はっ、ぁ……あぁっ!」 カリカリと爪先でゴムを引っ張れば、緩んだ締め付けに我慢出来なくなったのか体内をぐるぐると回っていた熱は性器から勢いよく放出する。 ビクンと痙攣したみたいに跳ねる腰。 「っぅ、あ、ぁあ…っ」 一度大量の精液を吐き出すがまだまだ溜まった熱は収まらず、びゅるっびゅるっと途切れ途切れ精液が飛んだ。 拍子に四川の服を汚してしまい、四川は舌打ちをしたがすぐにいつもの嫌な笑みを浮かべる。 「あーあ、てめえ、また人の服汚しやがって。ゲロの次はせーしかよ。ほんとだらしねえやつだな」 肩を上下する俺に目を向け、服にかかった精液を指で掬った四川はそのどろりとした液体を舌で舐めとった。 「酒の味」 「うそ、だ」 「なら自分で舐めてみろよ」 笑いながらそのまま顔を近付けてきた四川は空気を取り入れるためだらしなく開いた俺の口に唇を寄せ、そのままにゅるりと舌を差し込んでくる。 逃げ腰になった矢先、笹山の顔面に尻を押し付けてしまい深く体内をねぶる舌先に俺は硬直した。 口内に広がる独特の味。 前にも四川に精子を飲まされたことがあったが今度は自分のだ。 射精疲れで力なく垂れた舌には味を認識するほどの機能は働いていない。 四川の唇はすぐに離れた。 「お前、いつまで舐めてんだよ。変態。むっつり。バター犬」 軽蔑するように俺の下腹部、その後ろにいる笹山に目を向けた四川に口をくっつけたまま笹山は「んぁ?」と応える。 濡れた肛門に生暖かい吐息が吹きかかり、ふるりと震えたとき、内壁を味わうかのように深く差し込まれていた長い舌がずぽっと引き抜かれた。 栓がなくなり、舌先で無理矢理抉じ開けられ開いた肛門からとろりと唾液が溢れるのがわかった。 拭う気力はない。 「だって、こういうときってちゃんと濡らさなきゃダメじゃん」 「尻舐めたいだけだろうが、お前の場合」 「慣らさないやつよりましだから」 言いながら顔を離した笹山は解れた肛門に指を捩じ込み、そのまま内壁に唾液を塗り込めば左右に割り開いた。 ぐぽ、と下腹部で湿った音がして腰が蕩けそうになり思わず腰を持ち上げる。 笹山は笑った。 「十分出来上がってるみたいですね」 「つーか慣らさなくてよかったんじゃね?」 「流石にそれはだめだって。切れたら可哀想じゃん」 「はいはい笹山君は優しいでちゅねー。……んじゃ、俺お先に」 上の空で二人の話を聞いていると、不意に腰を掴む四川の手にぐっと下腹部を押さえ付けられる。 すると、股座に嫌な感触。 下腹部に目を向ければ俺はやつの性器の上に股がらされていた。 「っや、なに…」 「自分で挿れてみて」 「っ、は?」 射精したばかりなのに再度持ち上がり始めている性器にぬるりと擦り付けられる湿った硬い肉の感触に息を飲む。 「ほら、早く」と耳元で囁かれれば、全身の血が熱くたぎるのがわかった。 ばくばくと騒ぐ胸を押さえ付け、恐る恐る腰を持ち上げた俺はそのまま上を向いた四川の先端の上に腰を下ろす。 濡れた肛門にぐに、と嫌な感触が触れた。 「っ…いい子」 ずぷりと濡れた音を立て先端を呑み込む体内。 熱い、他人の体温にうずき、ぐずぐずに蕩けていたそこは緊張した。 口を開き、息を吐きながらゆっくりと腰を落とそうとした矢先だった。 性器に股がり腰を揺らす俺を見て、四川は口元を歪める。 そして、次の瞬間、両手で俺の腰を掴んだ四川はそのまま乱暴に腰を下ろさせた。 |