逃げないように閉じ込めよう 「ひっ」 息苦しさにも似た苦痛に息を飲んだ俺は咄嗟に己の下腹部に目を向けた。 勃起した性器の根本を縛るように巻き付くヘアゴムを発見し、俺は泣きそうになりながら慌てて自分の性器に手を伸ばす。 しかし寸でのところで笹山に手首を取られた。 「ささやま、これ、外してっ」 「なぜ」 「痛いし、苦しいし、まじでやばいってば…っ」 「本当に、それだけですか?」 性器に伸びた笹山の指先がそっと汁を垂らす尿道に触れ、その感触に電気が走ったみたいに背筋が震えた。 「っあ……ッ」 「これが萎えたらすぐに取れますよ」 ぐりんと円を描くように先端をなぞる笹山は耳元で笑う。 対する性器はガチガチに硬直し、少しの刺激すら堪えれず尿道から垂れる先走りが赤く充血した表面を濡らし落ちた。 「また大きくなりましたね。本当は好きなんじゃないんですか?こういうの」 「っちが、違う…っやめ、苦しい、笹山、抜けってっ!」 「…わかりました。原田さんがそこまで言うなら構いませんよ」 少々名残惜しいですが、と笑みを浮かべる笹山はそう言って竿に指を滑らせる。 肉に食い込んだそのヘアゴムを撫で、瞬間、指先で裏筋を引っ掻かれた。 腰が震える。 「ぁ、っく!」 「ああ、すみません。手が滑りました」 申し訳無さそうに眉を下げる笹山はそう言って笑った。 極限まで敏感になった性器に加えられる刺激は脳髄が蕩ける程のもので、それ以上にやり場のない快感は苦痛以外のなにものでもなく。 肩で息をする朦朧とした俺に四川は笑う。 ほらな、言っただろ。 そう言いたそうに。 |