取り扱い注意

「ちょ、ぅ…あ……っ」


四川の肩に手を置き、なんとか唇を離した俺。
俺の腰を掴む四川はそのまま俺を抱き寄せるように顔を近付けた。
唾液で濡れた唇をぺろりと舐められ、「うぁ」と口から変な声が漏れる。
唇を軽く吸われ咄嗟に身を引こうとしたが捕まえられた上半身は動けない。
ちゅ、ちゅ、と執拗に唇を吸われるだけでこそばゆい感覚が腰を疼かせ、唇を固く結んだ俺はどうすればいいのかわからずされるがままになる。


「やっぱ酒くせえな、吐きそ」


そう言って、げえっと舌を出してみせる四川。
そのまま唇から溢れる唾液を舐められる。


「っ、は、ぁ…っんん!」


肩を上下し、乱れた息を整えていると胸元に這わされた指に乳首を潰される。


「や、ぁ…笹山……っ」


くりくりと固く凝ったそこを指の腹で転がされれば、体の骨が甘く溶けそうになる。
そこは嫌だと懇願するよう背後の笹山を振り返ろうとしたとき、目の前が翳り唇にふにっと柔らかい感触が触れた。
ふわり、と甘い香り。


「原田さん、泣かないで下さい」


「あ」と目を丸くする四川。
こちらの顔を覗き込む笹山はこつんと額を当てたまま、ぐにぐにと突起を指で挟み弄くられびくんと腰が揺れた。


「ん、ぁっ、やだ、ささやま、指、やぁ…っ」

「てめえなにどさくさに紛れてキスしてんだよこのタラシ野郎」

「別にいいじゃん、阿奈だっていっぱいしたんだから」


俺を挟んでまた言い合いを始める二人。
しかしそれでも笹山の手は止まらず、引っ張り捏ねて潰して転がしてと好き勝手弄ばれる乳首は加えられる刺激に次第にじんじんと痺れ始め、赤く腫れつんと尖ったそこは些細な刺激すらも大きく感じるくらい敏感になっていた。


「ひっ、ぁ…やぁ……っ」


ぴくぴくと腰が揺れ、笹山の指から逃げるよう背後の笹山にもたれ掛かるがそれでも執拗に乳首を摘ままれた。
「ひんっ」とぎゅっと目を瞑り、更に笹山にもたれ掛かったとき。
舌打ちが聞こえた。


「乳首弄られただけでなぁにおっ勃ててんだよ、だらしねえな!」


不意に腿を掴み開かれ、何事かと目を見開けばイラついたようにこちらを睨む四川の顔。
矢先、衣服の上からぎゅうっと性器を掴まれ俺は加えられる圧迫感に息を飲んだ。

mokuji
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