ベーコンレタスサンドウィッチ 「離せよ、おい」 「うるせえな、嫌がんじゃねえよ。酔っ払いのくせに」 前髪を掴む四川の手を振り払おうとすれば、そのままぐいと顔を近付けてきた四川に唇を塞がれる。 唇を抉じ開けにゅるにゅると入り込んでくる舌を押し出そうと舌を突き出せば、そのままやつに舌を絡め取られてしまう。 「っ、ぅ……んん……っ」 じゅる、と舌先を吸われ全身が緊張した。 だらしなく開いた唇から唾液が溢れる。 口いっぱいに柑橘系の甘酸っぱい味が広がったが、爽やかな気分にはなれそうにない。 「ただ、仲間外れが気に入らないだけじゃん。阿奈」 何度も角度を変え、舌ごと唇を貪られ酸欠になりそうになる俺の背後。 呆れたように笑う笹山の声が聞こえたと思ったとき、するりと無防備になった胸元に大きな手が伸びる。 そのまま乱れ、露出した胸元に優しく触れる指先に乳輪をなぞられればぼんやりとした意識とは反対に体がぴくんと反応した。 慌てて振り返ろうとしたとき、顎に触れたもう片方の手に顔を固定された。 「そのまま、阿奈の相手してて下さい」 そして、すぐ耳元で笹山の声がした。 吐息混じりに囁かれ、耳の裏を舐め上げられる。 ぞくぞくと背筋を震わせれば、仰け反らせた胸の突起をきゅっと引っ張られた。 「ふ、ぅんん……っ!!」 四川と笹山に挟まれ、前後の熱に当てられおまけに口の酸素まで奪われるという仕打ちに頭ふわふわしてきた俺は酸素を求めるように目の前の四川の唇に顔を寄せた。 ちゅ、と濡れたリップ音とともに咥内で蠢く生暖かい舌。 それは俺の求めている酸素をくれるどころか唾液を流し込んでくる。 |